2011/04/27

理想の都市ウルビーノ/ Urbino

ボローニャから戻って3週間どっぷりと仕事におわれてましたが、この『復活際』の連休に飛行機でアルプス山脈を越えてイタリアのウンブリアを旅してきました。いつもは仕事で訪れるイタリアですが今回は完全なヴァカンス!
最初に訪れたのはウルビーノの街。ここはウンブリアに接するマルケ地方になりますが、全盛はルネッサンス時代フェデリコ三世の頃で当時の芸術家や文化人がイタリア中から集まってきています。
ずいぶん前から来てみたかったところで、今回やっと願いかなって初めて足を踏み入れることができました。
デュカーレ宮殿は現在国立美術館になっていて数多くの大作が展示されています。ラッキーにもちょうどカルチャー週間とかで美術館は無料でした。

ここには僕の大好きな画家ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品もいくつかあります。
中でも有名な『キリストの鞭打ちの刑』。ルネッサンス絵画史でもひと際輝いて謎の多い作品としても有名です。
その横にある『セニガリアのマドンナ』と呼ばれるキリストとを抱くマリアも繊細かつ重厚でした。フェデリコ三世の図書室の木の皮細工で描かれたトロンプロイユ装飾も見事でした。
そして『Città ideale / 理想の都』。ピエロ・デッラ・フランチェスカの手によるものか、デュカーレ宮の建築家ルチアーノ・ラウラーナによるものと思われます。いずれにしろ二人は何度か一緒に仕事をしていて、これも共同作品かもしれないです。この作品は想像していた以上に大きかったのに驚きました。横幅は2m39cmもありました。先の『キリストの鞭打ちの刑』も小品なのかと思ってたのですが80cm以上ある大きなものでした。いずれも画集で見慣れていたんでついつい大きさを念頭にいれずに見てしまってました。そして特に最近ではPCの画面で見ることが多いですしね。やはり絵画は本物を見ないとだめという事を痛感させられましたね。
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夕食どうしようかと歩いてたら、土地の美味しい食材を売ってるお店があったんで、生ハムとパンを切ってもらいホテルで食べる事にしました。お店パトロンがの研ぎすまされたハム包丁で薄く切ってくれました。
近くのカフェ・バーでマルケ地方の赤ワインの『ラクリマ』を一口頂きました。この土地でしかないラクリマ・ディ・モッロ ダルバという葡萄だそうです。美味しかった!
カウンターには沢山のつまみがおいてあり、少しづつ色々頂きました。これでお腹一杯になってしまい、買った生ハムは翌日のサンドイッチにしました!
カフェをでたら丁度、先に生ハムを買ったお店のパトロンが何かの優勝カップを持地上げながらやってきました。皆歓声を上げて迎えてました。これからお祝いのようです。。。

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