2010/12/31

自然の創造力。。。

イル川のほとりに柳の枝が水面に垂れていて、何気なくカメラのシャッターを切りました。ふと気がつくとそれぞれの枝の先に光る物が揺れていました。よく見ると氷の玉が枝にくっついたまま、水面を浮き沈みしていました。それはあたかもガラスの鈴がついてるようです。。。
これがガラスではなく氷だとわかるまでにちょと時間かかりました。零下10度の空気と流れる0度以上の川の水の境目にできる現象が創ったものなんでしょうが、はじめは我が眼を疑いました。
まるで「アルテ・ポーヴェラ」のアーチストが残していった作品のようです。「自然現象」というにはあまりにも詩的です。。。

ヴァン・ショーとバカラと樅の木。。。

静かな大聖堂から出ると再び賑やかなマルシェが。。。昔はクリスマス前夜24日の24時で閉めていたのですが、近年では訪れる観光客が余りにも多くなったんで12月31日まで出店が出るようになったそうです。そのため宗教的イメージは薄らいでしまいますが。。。でも元を正せば12月6日の聖ニコラを讃えた庶民信仰のお祭りの異教徒的習慣を、カトリック教会が無理矢理に25日の『キリスト生誕』に合わせたものだから、教会の暦にピッタリと合わないのが本当でしょうね。庶民が寒くて暗い長〜い冬を少しでも楽しく過ごすために生んだ習慣だったのでしょうね。

2010/12/30

ストラスブール大聖堂まで。。。

プチット・フランスからイル川のほとりを歩いていくと見えてくる、聖ニコラ教会。あのシュヴァイッツァー博士もここで牧師を務めたことがあったとか。サンタ・クロースのはじまりは聖ニコラ(ニクラウス)にあり12月6日がその祝日でアルザスでは大事なお祭りです。昔はこの日に子供達はプレゼントを貰ってました。
雪が積もらないよう急な勾配の屋根がこの街の古い建物の特徴です。そしてこれはアンシエンヌ・ドワンヌ(旧税関)といって、古い昔は街の関所だったところです。僕が来た頃はここが「近代美術館」でした。充実したコレクションでこじんまりしていて結構好きでしたね。先の超近代的な建物に引っ越した後は、今はレストランになってます。ただストラスブールの人たちはこの建物は中味がどう変わろうと『アンシエンヌ・ドワンヌ』といってます。なんか歴史を感じますね〜。
その真向かいにあるアーケドにあるテラス。。。っていうか零下10度で何でカフェ・テラス???

2010/12/29

凍りついた道。。。

フラメンキッシュを食べたあと、完全に凍った道を用心しながら美術館に向かいました。。。
充分注意したのですが、スッテンコロリンと見事に滑り転んでしまいました! 幸いにも完全装備だったから打ち所の悪いところもなくカメラもお腹の上だったんで何ともなかったです。。。転び具合があまりにも見事だったらしくて何人もの人が「大丈夫か?」と駆け寄ってきてくれました。

2010/12/26

ストラスブール、零下10度

ストラスブールは、天気予報通り今日はお昼で零下10度でした!

ホワイト・クリスマス

クリスマスの朝、目が覚めたら、一面の雪景色でした。ストラスブールから10キロ程離れた小さな村グリッサイムの朝です。

2010/12/25

クリスマスマーケット/Christkindelsmärik

アルザス地方の首都ストラスブールに来ています。23日に着きました。ここは僕がフランスに着いて最初の3年間を過ごした街で何かと思い出深いところです。。。

2010/12/20

生ハム『サン・ダニエル』とスライサー

生ハムスライサーがついに来ました! 4年程前にヴェローナの専門店で見つけて以来、ずうっと欲しかったんです。ここはプロ用のものを多く出してるところですが、その技術をもって「家庭用」に作られたものです。店の主人が割引してくれた上にパリまでの輸送量も持ってくれるというので思いっきって買っちゃいました。

2010/12/19

雪にしなる青竹

朝起きたら、たまがいつもの窓から、じい~っと外を眺めてました。どうしたのかと見てみると、
昨夜降った雪の重さで庭の竹が地に着く程しなっていました。

寒波再び。。。

また寒波がやってきました。クリスマスの買い物で賑わうパリに、夕方頃から降り始めました。

2010/12/17

踊る夢 / ピナ・バウシュの足跡。。。


ピナ・バウシュの1978年の作品である『Kontakthof』をダンスを全く知らない素人の中・高校生たちの週一回のレッスンでを二人のジャーナリスト、J. A. Endicott と B. Billietのが記録したドキュメンタリー映画を見ました。


アノンスを見てウッペンタール市の10の学校から集まった14から18歳の子たち。最初はピナ・バウシュが誰かも、何処にやってきたのかも、把握してなかった子たちはピナ・バウシュの作品を練習しながら「自分発見の旅」にでたようだ。。。発育盛りのアンバランスな体格。あどけなく、ぎこちないジェスチャーは少しづつ自信を見い出していきます。
ヴァカンスをはさんで一年近くのレッスンの経たあと、それぞれが大きく変わっていく姿を目の当たりに見て感激させられました。

2010/12/14

聖ジョヴァンニ教会と柿 / Montorfano

マッジョーレ湖の西に小さなメルゴッツォ湖があり、そこのモントルファノという山に古い教会があるとミシュランのガイドブックに載っていたんで、マルペンサ空港に行く前にカーナビを頼って来てみました。

2010/12/12

パリでスノーボード。

先週の水曜日パリに雪が降りました。お昼過ぎに降りだし、夕方には15センチも積もっていました。翌日も温度が下がらず道路はそのまま凍った雪が残りちょっとしたパニック状態でした

2010/12/11

焼き栗大会

船からおりて、日曜日でひっそりしてましたがストレーザの街を歩いてみました。広場の真ん中で焚き火をしていて栗を焼いてました。

冬のマッジョーレ湖

冬のマッジョーレ湖。季節はずれとわかってましたが、せっかく近くまで来たんで寄りました。

2010/12/10

プロセコワインのリゾット

午前と午後の打ち合わせのあと、ミラノ方面に向かいましたが、ヴェローナ市内の老舗に立ち寄って生ハムとかパルミジアンを買ったりしていて出発が遅れ、ストレーザの街についた頃はすっかり暗くなってしまってました。

2010/12/06

Fegato alla veneziana / フェガト・アッラ・ヴェネツィアーナ

またヴェローナに行ってきました。今回はちょっと急だったんでヴェローナ着の便がとれず、ヴェニス着にしようか迷ったんですが、結局ミラノの北にある「マルペンサ空港」に午後4時半に降りました。この空港にははじめてきました。
ここからヴェローナまで高速とばして1時間45分位なんですが、金曜日夕方のラッシュと連休前もあってか高速はとても混んでいて、ホテルに辿り着いたら21時でした。(涙)ただ翌朝の打ち合わせを考えヴェローナ郊外にとったホテルは高速を出てすぐの所だったんでとても助かりました。

2010/12/04

寒波とボジョレー・ヴィラージュ・プリムール

「紅葉」の代わりに「枯れ葉便り」を書こうと思っていたら、フランスは大寒波に襲われパリは一週間の間に気温が10度以上下がってしまいました。毎朝零下3〜5℃といった寒さです。。。 秋が深まる前に冬がやってきてしまいました。

2010/11/30

映画鑑賞

昨日の夜、パソコンで映画を見ていたら、知らぬ間にたまが画面の前を陣取りました。

2010/11/29

遥かな町へ / Quartier lointain

いつかお話したことのある日本の漫画『遥かな町へ』がフランスで映画化され先週封切りされました。漫画はとても気に入ったんでとても興味があり、評判もよさそうだったんで見に行ってきました。

2010/11/28

青龍もみじとボジョレー・ヌーヴォー

ウェブ上では日本の紅葉の写真があちこちにみれますが、ある人のブログで京都の美しい紅葉を見る事ができました。日本の真っ赤に燃えるモミジの姿はホント見事というしかありませんね。。。
そんな日本の紅葉を思い8年前に庭先に植えた「青龍もみじ」が赤くなりました。
あまり庭先で大きくならないよう盆栽のようにコンパクトになるようにと、ちょくちょく枝切りしてたんですが、
今年は忙しくてほったらかしにしてしまいボサボサ頭の状態ですが、何とか「小さい秋」楽しんでます。

2010/11/27

Shunkin /『春琴抄』

パリ市のシアター『THEATRE DE LA VILLE』で『Shunkin』というお芝居を見てきました。この劇場でアルバイトをしている若い友達が招待券をくれたんで久しぶりに演劇鑑賞してきました。谷崎潤一郎の短編小説『春琴抄』を戯曲化したもので、演出はイギリス人サイモン・マクバーニー氏です。彼は一昨年パリ郊外のナンテール市にあるアマンディエ劇場で数学者を主人公にした作品を彼率いる劇団「コンプリシテ」と発表し話題になりました。
今回は「世田谷パブリックシアター」の日本人の役者さんたちによる日本語での演技だということで、果たして人が集まるんだろうかなと思ったのですが、なんの会場は満席でした。

2010/11/26

WASABI

この『ONE NEW CHANGE』のショッピングセンターの2階は全てレストランが入ってます。当然今流行の「寿司屋」も当然はいってました。
お店は『WASABI』という名前でした。連れの3人は皆ここがいいという事だったんで、僕はあんまりのり気じゃなかったんですが、まぁ、後学のためと思いはいりました。

2010/11/25

One New Change / ジャン・ヌーヴェル

シティの聖ポール寺院の正面に、先週新しく完成したショッピング・センター『ONE NEW CHANGE』を見てきました。街の一区画全体がガラスのファッサードで覆われた巨大な建物です。

2010/11/24

シャトー・ソシアンド・マレ/ Château Sociando-Mallet

先のパーティー会場を出て、歩いて2分の処に或る『コック・ダルジャン/Coq d'Argent』というフレンチ・レストランに行きました。ロンドンでフランス料理は食べた事なかったんでちょいと興味ありました。

2010/11/23

ロンドンの或る一夜

久しぶりに仕事でロンドン行ってきました。着いたその夜、或るパーティーに出席させて貰いました。シティーに出来た新しいショッピング・モールのオープニングを祝ったものでした。
早めについた会場の入り口では、ゼンマイ仕掛けの人形のようにシャボン玉を吹く18世紀の貴婦人のお出迎えにびっくり。

2010/11/15

20年前の風景。。。

パリは最近雨続きです。。。寒そうにパリジャンがいそいそ帰宅する時間に、11区のオベールカンフ通りで、近しい友人の知り合いがしているギャラリーでクリストフ・シュロダというポーランドの写真家の展覧会のヴェルニサージュにいってきました。早めに行ったのでまだ人も少なく本人と少し話しをすることができました。。。

2010/11/13

グレーのエトルタ海岸

食事のあと海岸へ。曇り空で風が強く白い荒波が印象的でした。このグレーの海岸も綺麗で先日いったモネ展でみた荒波のエトルタの絵を思い出します。 

2010/11/12

ムール貝とポテト・フリッツ


ノルマンディー海岸にあるエトルタの町で、今年初めてのムール貝を食べました。僕はいつも一番シンプルな白ワイン蒸しの「マリニエール」を好むのですが、今回はこのお店の「おすすめ」をとってみました。「マリニエール」にプラス、オリーブ・オイルとレモンが入っています。普段食べるムール貝よりずっと小さく身もしまっていて、最高に美味しかったです。

2010/11/09

響きと怒り

今週末、土日と続けて映画を見ました。ウチのすぐ近所にある町の映画館へ。夏前からずうっと忙しくて何も見に行く暇もなかったんで、大きな画面で見るのはホント久しぶりでした。

見た映画の一つは、ウッディ・アレンの新作『You Wille Meet a Dark Stranger』です。彼の作品は最近見てませんでした。最後に見たのが『Cassandra's Dreams(夢と犯罪)』だから3年前。彼は年に一本は作る精力的な監督で、なかなかそのテンポについていけません。でも今回は気になる女優ナオミ・ワッツが出ているんで見逃せませんでした。多作ですが彼の作品は一貫してテーマがあるのか時間がたつと何本もの作品が同じ一本の作品に見えてくるんです。

2010/11/07

フリオ・コルタザール『悪魔の涎』

夕食の後、アルゼンチン出身の作家フリオ・コルタザールの『秘密の武器/Les Armes Secretes』という短編集の中にある『悪魔の涎』という作品を再読しました。実はその昔、一時的にアルゼンチン文学にドップリはまっていたことがあり、ボルヘスやビオイ=カサレスやコルタザールをむさぼり読んでました。でもこの『悪魔の涎/Les Fils de la Vierge』を再び読むのは15年振りぐらいかも知れません。

ツルハナナス / Solanum jasminoides

秋の光に白く透き通るツルハナナス(蔓花茄子)の花です。
一昨年植えたんですが、今年は蔓も伸びて結構沢山の花が咲くようになりました。

2010/11/06

「えびす」/ Restaurent EBIS

朝起きたら、お向かいさんのハンモックに枯れ葉が溜まってました。夏から冬にひとっ飛びって感じです。

2010/11/03

Brutti e Buoni/ブルッティ・エ・ブオニ

イタリアのガルダ湖近くにある街ヴァレーぜに住む知人夫婦ヴェロニックとマリーノがお土産にこんなお菓子を持ってきてくれました。8月に安く借りる事が出来たヴェニスのアパルトマンは彼らのものです。

2010/11/01

冬時間とシュークルート

今週末は3連休でした。日曜日には『サマータイム』が普通の時間に戻り。朝起きたら、もう一時間寝坊できるという嬉しい瞬間です。。。

2010/10/30

SCIENCE ET FICTION /科学とフィクション

パリの北にあるヴィレット科学技術博物館で『科学とフィクション』をテーマにした展覧会が始まりオープニングに行ってきました。主旨は16世紀に未来を想像した文学やSF文学といった「フィクションの世界」と「実際の科学」との関連性をたどったものです。二部構成になっていて、一部は『人間と宇宙』で二部は『人間と機械』です。

2010/10/29

ヴァルポリチェッラ / Valpolicella

ヴェローナに一緒に行った関係者がお土産にとワインを飛行場の売店で買ってプレゼントしてくれました。ヴェローナのワイン「ヴァルポリチェラ」で、一本はマッシの「スュペリオール」でもう一本は「アマローネ」。
二本ともとても美味しいワインです。何と一緒に飲もうかなと思案中。また「アマローネ・リゾット」も作ってみたいし。。。

2010/10/26

アンドレ・ケルテース/André Kertész

画家モンドリアンのパイプと眼鏡。ハンガリー出身の写真家アンドレ・ケルテースの作品です。白いテーブルの角が画面の淵に突き当たり左右に力強く造形的な黒い三角形を造り出しています。はじめてこの作品をみた時、フランスの17世紀の静物画を見てるような感動を受けたのを憶えています。

2010/10/25

図書館での展欄会



この春ノルマンディーの別荘でお世話になった友人ローランの「絵とイラスト」の展覧会が地下鉄トロカデロの近くにあるパリ市立図書館ではじまり、先日そのヴェルニサージュに行ってきました。彼がイラストを描いた新しい本の出版記念もかねてのパーティーでした。図書館のありとあらゆる壁の隅々まで彼の作品がかかっていてその数200点以上!ギャラリーとはまたちがいローランのイラストのファンで賑わっていました。
階段の壁にも沢山の絵が展示されてました。彼の作品の解説に観客は注意深く聞いてました。横で娘のサロメちゃんがパパを見つめる目が嬉しそうでした。フランスの公共図書館ではよくこういう催し物があります。

2010/10/24

カンパリ・ライト/Campari Light

インゴ・マウラーの『カンパリ・ライト/Campari Light』です。
2003年にニューヨークにある彼のショールームでこのランプに一目惚れして以来、ずうっと欲しかったんですが、とうとう買ってしましました。出た頃はまだまだ高かったんですが、最近はインターネット上で当時の半額で手に入るようになり、思い切ってポチッって注文してしまいました。