2010/10/19

モネ展 / グラン・パレ

グラン・パレでクロード・モネの大回顧展がはじまりました。この秋パリで最も注目されている展覧会です。世界中の美術館から作品が集まりその数はなんと200点以上にもなります。
ひなげしの花のある風景。。。歩いているのは夫人カミーユと息子ジャン。
フランスの田舎を車で走ると、たまにこういう風に赤いひなげしの花が咲いていて、このモネの風景を思い出します。
そして日傘をさす婦人。1875年の作品でワシントンのナショナルギャラリーからの出品。これもカミーユとジャン。下から見上げる大胆な構図、バックの青空に浮かぶ白い雲が印象的でした。
そして10年後に描いた義理の娘スザンヌをモデルにして描いた右向きと左向きの婦人も。
この頃モネはスザンヌを好んでモデルにして描いてましたが。他界したカミーユ夫人のイメージを追っているのがよくわかります。
エルミタージュ美術館から出品されてる「庭の婦人」1866年。これまで写真でしか見た事なくて、その光り輝くパレットに感激です。
そしてニューヨークのメトロポリタン美術館から名作『サント・アドレスのテラス』も来てました!
サン・ラザール駅を描いたシリーズの中でもこの逆光のなかの「信号」が良かったです。
あと画集やカタログでも見た事もなかった始めて見る絵も沢山ありました。この雪の中のジヴェルニーの白い風景。。。雪吹雪を目の前にしてるようでした! 雪景色といえば、大好きなオルセー美術館にある『カササギ』も展示されていました。
そしてこのセーヌ河沿いのブージヴァルの雪の風景。(1867年)この絵はオルセー美術館ではなくルーブル美術館所蔵で展示はされていないようで、まったく見た事なかったんで驚きました。まるでドイツのロマン主義派の風景画のようです。眩しい陽の光を描いた数多い彼の作品の中で、こういうどんよりしたグレーの絵は珍しいですね。家族全員からカミーユとの結婚を反対され貧しさのあまりサント・アドレスの叔母の家に住んでパリに残したカミーユと生まれたばかりの息子ジャンに会いに来てた苦しい頃。この暗い絵も納得します。。。
そしてオルセー美術館にある「波のあるエトルタの岩壁」(1869年)、ここでは前景に波際で遊ぶ人たちが軽快なタッチで描かれています。ちょうどこの頃、彼には注文があり経済的に少し余裕ができパリからカミーユと息子を呼び寄せエトルタの町に住んだ時期でした。グレーのパレットの中にも楽しげな感じがするのは、そのためなのかもしれないですね。。。
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この展覧会すでに二度行きました。 終了前にもう一度は行きたいです。
そうそう展覧会のサイトがなかなか凝っていました。まあ本物を目の前で見るのとは違いますが、なかなかよく出来てると思いました。これを見て実物を見にきたくなる人が沢山いればいいですね。
この展覧会のあとパリで絶対に見逃せないのはマルモッタン美術館の『日の出の印象』をはじめ、見事なモネのコレクションと、グランパレからすぐそばのチィルリー公園にある近年改装され且つてモネ自身が想定した自然光を再び綺麗に取り入れたオランジェリー美術館にある「睡蓮シリーズ」のインスタレーション見れば、彼の重要な作品はほぼ全て見る事ができますね!



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