2009/11/29

ドバイ・ショック


水曜日25日のニュースによると、尖塔高824mの世界一高いタワー『ブルジュ・ドバイ』を凌く1400mの『ナキール・タワー』を開発中のドバイ・ワールド社がほぼ破産状態らしい。その負債額は590億ドル(5兆円)になるといわれてます。。。

2009/11/24

Ma plus belle histoire d'amour

バルバラの名曲『私の最も美しい愛の話』です。
彼女が世を去って今日でちょうど12年目です。今日やはりラジオでこの曲がながれてました。
フランスのシャンソンの中で最も美しい曲のひとつです。彼女の透き通った声が素晴らしい。。。
はじめてこの曲を聴いた時、歌ひとつがこんなにも感情を表すものかと感激したのを憶えてます。奇跡と言ってもいいくらいです。


(検索しても歌詞の和訳がみつからないので訳してみました。)

遠い遥か彼方から
昔の恋の幻影が私にちらつく
初めての待ち合わせより、遥か遠く、
最初の恋の苦しみの頃
その頃、私はやっとの15
真っ白な心に、膝っこは傷だらけ
あぁ、なんて私はおませだったんだろう
幼い少女の優しい恋
我を忘れる熱い恋の傷のあと
遠い遥か彼方から思い出す
それ以来「あなたを愛してる」と誰かに言ったけど
私の最も美しい愛の話、それはあなた。

そう確かに私はおバカさんだったわ
沢山の恋のページもめくったし
何も読まなかったり、真っ白、何も書かれてなかったり
そう確かに私はおバカさんだったわ
通りすがりの戦士たち、
出逢ったと思えば、すぐに消えた
でも彼らの顔の向こうには
すでに、それはあなたの面影でした
すでに、それはあなた、そして飾りなき心
私はまた荷造りをし、幻しを追う旅へ
私の最も美しい愛の話、それはあなた。

長い旅路の上で
あなたの処までつながっていた
長い旅路の上で
私の心は熱く時めき
12月の風が
私の首筋を凍らせたわ
12月なんてどうでもいい
それがあなたに逢うためならば

そう長い道だった
でも私は歩きとおしたわ
あなたの辿り着く、この道。
私は偽りの誓いはしない
今夜、そう誓うわ
あなたの前なら、跪いてでも
他にも沢山の人がいたけど
悪しき使徒たちだったわ
真冬に私の首筋に雪が吹き
私は我慢しきれなくなった。
そして怒りは静まったわ
私の最も美しい愛の話、それはあなた。

冬と秋の季節
夜も、昼も、誰もいない
あなたは、約束した場所にはついに来なかったわ
あなたのせいよ、勇気をなくして
突然、怒りが込み上げては
あぁ、あなたが必要だわ
あなたなんか悪魔にでもさらわれたらいい
他の人たちが扉をあけて、私を迎えてくれたわ
幸せな気持ちで、私はあなたから遠く離れいった
そうよ、あなたに忠実じゃなかったわ
それでも、あなたは戻ってきた
私の最も美しい愛の話、それはあなた。

私は涙を流したは
しかし優しい
あぁ、なんて優しい
そのあなたの初めての微笑み
そしてあなたの一粒の涙に
私はいとおしく泣いたの
あなたは憶えてる?

それは9月のある夜だった
あなたはここに来て私を待っていたわ
そう、ここで。憶えてる?
微笑むあなたを見つめて
何も言わずに、あなたを愛して
突然、私わかったのよ
私の旅は終わったの
そして荷物をおろしたわ
あなたは約束の場所に来てた
誰に何と言われても構わない
あなたに言っておきたいの
今夜、あなたに有り難うって
誰に何と言われても構わない
私はあなたにこう言うために来たのよ
私の最も美しい愛の話、それはあなた。
(今急いで時間もかけずに訳したんで、詩的要素や韻もふんでませんが、彼女の詩の内容にはかなり忠実なつもりです。)
オリジナルの詩はこちら。 

2009/11/23

新しいMac。。。

新しいマックがきました! っていうか、友人が最新のMacを購入したんで、彼がそれまで使っていたMacを安く譲り受けました。中古だけど、今使っているi-Macよりずっとパワーはあります。
この超薄型のキーボード、タッチが軽快で気に入ってます。さっそく21インチのAppleのモニターをつけて始動させました。
がっ! その箱を仕舞わずにMacに夢中になっていると。。。
たまが箱を陣取ってしてしまいました。発砲スチロールが暖かくて心地いいんでしょう。そのままお休み。。。
っで、かれこれ三週間以上になるんですが、いつの間にか後ろにやってきて、昼も夜もここで寝るんで、箱を片付けられない状態です。。。
ん〜、ママのお腹の中にいた時を思い出すんだろうか。。。

おかしくて、不思議です。。。

2009/11/21

ペロッケの種



これって何だかわかりますか? 
実はいつかお話した『ペロッケ 』と呼ばれている花の実が完全に乾いて、その背中がパカっと割れた状態です。中に絹のような羽がついた種が綺麗に並んでます。


取り出すとふんわりと浮きます。羽子板付きの羽根のようです。
ほんの数個で、ふわふわで結構なボリュームになります。これが外だと風に乗って遠くまで飛んで行くのでしょうね。







グラスに入れてみました。あふれ出るシャンパンのようです。。。 乾杯!

2009/11/14

So What


パリの北部のヴィレットにある音楽都市ミュージアムで『マイルス・デーヴィス展』 が始まりました。
モダン・ジャズのアルバムの中で最も傑作とされている名盤『カインド・オブ・ブルー』が録音されて50年を記念した展覧会だそうです。オープンの一週間は現代の有名ジャズマンがこのレコードを再現したりするコンサートがあったのですが、切符が手に入らなかった。。。
1950年代後半からマイルス・デーヴィスは、ヨーロッパ中世には確立していた教会旋法(せんぽうmodal)をジャズに取り入れることを試み、このアルバムで『モード・ジャズ(modal jazz)』を完成させるのですが、半世紀たった今聞いてもとても斬新でモダン・ジャズの最高傑作と言われるのが解ります。「モード・ジャズ」はへたすると単調になる危険があるらしいのですが逆に即興演奏の自由が広がります。彼がソロで入ってくる最初のトランペットの音にはいつも鳥肌がたちます! 去年また50周年を記念して限定版が出されたそうです。欲しいけどまだあるだろうか。。。


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それからYoutubeって凄いですね~。こんな映像みつけました。限定版にはDVDがついてるそうだけどこの映像なんだろうか。。。(だったら絶対に欲しい!)『Kind Of Blue』は1959年の3月2日にA面と4月22日にB面と二日間かけてレコーディングしたそうですから、このテレビ出演は4月2日となってるからレコーディング真っ最中の時の録画ですね。レコーディングの演奏と微妙に違うけど、ジョン・コルトレイン(サックス)やウィントン・ケリー(ピアノ)がいて、凄いメンバーが揃ってたんだな〜とあらためて感激。。。





ついでに同じ曲のスタジオでのレコーディング(音質はこちらの方がいいです)
こちらのピアノはビル・エヴァンスです。



2009/11/13

エトルタの海岸


11月11日は第一次世界大戦終戦記念日という事で祭日でした。
日帰りでノルマンディーのエトルタまで行ってきました。朝9時頃パリを出てエトルタの海岸についたのはちょうどお昼。海岸を見下ろせる駐車場に車を止めて階段をおりながら浜辺のほうへ。。。幸いにも素晴らしく天気が良く、モネが描いた断壁が逆光の中に美しく浮かんでいました。

エトルタは砂浜ではなく石っころ海岸なんで、よせた波がひく時にかカラコロと綺麗な音を奏でます。




お昼はクレープ屋さんでそば粉のガレット。アンドウイユという腸詰めソーセージの薄切りとマスタードソース。この店のオリジナルなんだそうで初めて食べたけどなかなかいけてます。


デザートは焼きリンゴとクリームにノルマンディー地方のお酒カルヴァドスでフランベしたクレープ。焼きリンゴが美味しかった。

ふたたび海岸に戻ったら、土地の人たちなんでしょう、家族で釣りを楽しんでました。何が連れるんだろう。。。

階段をのぼり駐車場に戻る頃には空に雲がかかり、景色はグレーの諧調の中に溶け込んでました。かつて印象派の画家たちが、ここに光を追っかけてスケッチに来たのが解るようなきがしました。


帰り道に両脇には夕陽に映えるの牧場があり、牛がのんびり草を食べてました。



2009/11/09

DEAD LINE


先月『FIAC』というヨーロッパ中の主要アートギャラリーが集まる、年に一度のアートフェアーがオープンしたのですが、いつも盛大なヴェルニサージュがあります。
それとは別にちょうど同じ時期にパリ市近代美術館でめずらしい内容の企画展がはじまりました。『デッド・ライン』という題名ですが、昨日見てきました。
テーマは文字通りに、この10年以内に亡くなった12人のアーチスト達の晩年の作品が展示されてます。年老いて死んだアーチストもいれば、不治の病に朽ちたアーチストもいるのですが、彼らはそれぞれ「自分の死」を認識していました。そういう状況のなかで彼らが制作した作品には何か共通する何かが伝わってきます。
「癌」を宣告されたジェームス・リー・バイヤーが金色の壁に囲まれた部屋で金箔に包まれながら横たわったパフォーマンスの空間も再現されてました。彼は死ぬ直前にエジプトに行き、金を吹いて完璧な球体を作れる職人を探し歩いたそうです。


僕はなかでも、彗星のように現れ、そして45歳の若さで他界した上海出身でパリ在住だった中国人アーチスト、シェン・ゼン(陳箴) の作品に感動させられました。血液の不治の病だった彼は晩年は東洋医学の世界に引き込まれて行き、彼はその世界感を表現してます。その中の一つで、壊れそうなガラスのオブジェが綺麗だった。

『FIAC』のように美術界が総出で集まる華やかな場とは正反対に、孤独の中で死を直前にした作家が創造した作品を前にすると、死を超越しようとする『芸術の真髄』のひとつを示唆されるような気がしたのは僕だけでしょうか。。。



2009/11/08

おふくろの味。。。

亡き母が作ってくれた料理の中で、なかなか真似できないものが一つあります。
それは『きんぴらごぼう』。まずパリでは「ごぼう」が手に入りづらいということもあるのですが、たまにアフリカ産のものを見かけるのですがちょいと大味な感じなんです。
まあこれは言い訳で、実際に日本の「ごぼう」があっても今その味を再現する自身はないかもしれない。。。最近この「きんぴら」が無償に食べたくなる。
でも近頃、上の姉が作ってくれる「きんぴら」は、なかなかいい線いってると思う。姉も「母の味」を思い出しながら作っていると言ってた。この夏帰国した際に作ってくれたのには、ちょいと感激した。口に入れた瞬間に子供の頃の情景が頭に浮かんできました。
そういえば小さい頃「きんぴら」大嫌いだったんだ。。。

2009/11/06

マック布団



昨夜、パソコンで新聞を読んでたら、たまがこうして邪魔しに来ました。ハードディスクの廻る音が心地よいのか、すぐにそのまま深い眠りに入ってしまいました。パソコンもちょっと暖かいから気持ちいいのかな。。。



2009/11/02

小春日和り/モネ・デュ・パップ(大判草)


週末は天気がよく。ぽかぽかの陽射しがガラス越しに室内を暖めくれます。大好きな花「モネ・デュ・パップ」(Monnaie du Pape) がリビングの片隅でキラキラ輝いてました。
これってフランスに来て初めて知った植物ですが『ローマ法皇の銀貨』と呼ばれ、夏に藤紫色の花が咲きます。しかしこれが綺麗なのは花が散って実がなり、乾ききると、銀貨が枝に数珠なりのよについてるような容姿になります。日本にも20世紀初めにフランスから持ち運ばれたそうで、通称『大判草』というらしいです。
親指と人差し指ではさみながら鞘をとりはずし種を出すと、薄い半透明な幕が円く残ります。
貝のすだれのようにシャラシャラと音がします。陽が当たると銀貨のようにキラリとひかり、逆光だと乳白色になり何ともいえない美しさです。。。
一つだけまだ種がはいってました。