2010/11/07

フリオ・コルタザール『悪魔の涎』

夕食の後、アルゼンチン出身の作家フリオ・コルタザールの『秘密の武器/Les Armes Secretes』という短編集の中にある『悪魔の涎』という作品を再読しました。実はその昔、一時的にアルゼンチン文学にドップリはまっていたことがあり、ボルヘスやビオイ=カサレスやコルタザールをむさぼり読んでました。でもこの『悪魔の涎/Les Fils de la Vierge』を再び読むのは15年振りぐらいかも知れません。

話の内容は翻訳家で写真家でもある主人公ミッシェルのナレーションで始まる話なんですが、彼がパリのサン・ルイ島にカメラ「コンタックス」をもって散歩していると、ある一組のカップルに目を惹かれます。何故ならそのカップルは母親と息子位の歳の差があり、いろんな妄想がミッシェルの頭のなかをめぐります。
そしてコンタックスで一枚彼らの写真をとります。それに気づいた女は途端にミッシェルに近寄りフィルムを渡せと迫ってくるのですが、その間に若い男は駆け足で逃げて行ってしまいます。
一ヶ月後彼は自分の部屋でこの時の写真の「引き延ばし」を見ながらミッシェルはいったい何があったのだろうとまた妄想にふける。。。という話です。1959年に書かれたこの短編をもとに1966年にミケランジェロ・アントニオーニは映画『Blow Up/欲望(邦題)』を創ったのですが、大好きな映画です。
でっ、言いたかったのは、この作品の話が「11月7日の日曜日」で、何と今日も11月7日の日曜日ではないですか! 
って、一人で感激したんですが、たまは「それが何か?」とでも言うかのように、バンザイしながら横でぐっすり眠ってました。
まあ、どうでもいい事なんですが、この『偶然』を誰かに伝えたかったのでアップしました。。。(笑)

オシマイ。

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