2010/11/29

遥かな町へ / Quartier lointain

いつかお話したことのある日本の漫画『遥かな町へ』がフランスで映画化され先週封切りされました。漫画はとても気に入ったんでとても興味があり、評判もよさそうだったんで見に行ってきました。

主人公が出張の帰りに知らずと乗ってしまった電車の行き先は何十年も足を踏み入れなかった自分の故郷でした。原作の中ではその故郷は鳥取の倉吉の町ですが、それをフランスのナントゥアという小さな街に置き換えてあるんですが、ここがとてもいい感じで哀愁のある街でした。高台から見える小さな湖が綺麗でした。
インタビューでサム・ガルバルスキ監督は、原本の漫画を読んでそこにあるユニヴァーサルなテーマに心を打たれたと答えてましたが、その感動が伝わってくるかのように、作品も丁寧につくられているのがよくわかりました。初めて名前を知った監督でした。
予算の関係なんでしょうか、俳優もそんなに名の売れてる人たちじゃなかったけど、それだけに片田舎の雰囲気がよく伝わってきました。主人公トマは14歳の男の子ですが、最初にでてくるの大人のトマは舞台俳優でもあるパスカル・グレゴリー。
彼は、エリック・ロメール監督の何本かの作品でも好演していて好きな役者さんです。彼の出番は最初と最後のシーンでしたが主人公の複雑な心理をうまく演じてました、そして低予算で無名の監督でもこういう作品のシナリオを読取り出演するというのは、やはりいい役者さんである証拠でしょうか。。。


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