2012/06/24

パリのある街角にて


パリ5区のムフタール街から出ているポ・ドゥ・テール通り(Rue du Pot de Terre)とロモン通り(Rue Lhomond)と交差するアングルにある壁に、面白い「ラクガキ」に出くわしました!


この通りは仕事先の近くにあるので、週に1回は通るのですが、先週は確かにこの絵はなかったと思います。
黒く塗りつぶした壁に描かれていて大きな『サイ』を表していますが、巷でよく見るグラフィティとはまったくスタイルがちがうんで、つい足を止めてしまいました。
そして近づいてよく見ると白チョークで描かれていました! 
サイの身体の細部は幾何学模様で表現されており、中にはこういう具合に立体で表現されてるものもあり感心させられました。グラフィティというもの素早く描くことが鉄則ですが、これだけ繊細に細かく仕上げてあるのに感心しました。
元々は壁にラクガキしてあったのを黒く塗りつぶしたんだと思いますが、その直後に黒板にでも描くようにチョークで描き上げるなんてしゃれてますよね。これだけ大きい絵なんでおそらく一人では無理でしょうね、美術学校の学生たちの仕業なのかもしれませんね。

で3枚目の写真をアップしてて気がついたのですが、なんと左上の隅に靴が。。。 まったく気がつきませんでしたが、いったいどうして? 空から降ってきたのだろうか。。。。

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実はこの壁の正面にある建物なんですが、ここはヴィクトル・ユーゴの小説『レ・ミゼラブル』に出てくる名場面の一つにあたるんです。修道院から主人公ジャン・ヴァルジャンが死人に変装して棺桶にはいり脱走するというとても有名なシーンがあるんですが、その修道院があったところがここです。小説の中ではポ・ドゥ・テール通りとロモン通りの交わるところと謳われています。完全にフィクションの世界とはいえちょいと気になる街角です。。。



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