2014/01/06

東方三賢者の礼拝 / ベノッツォ・ゴッツォーリ


生まれたばかりのキリストを一目観るための東方三賢者たちの行列。メディチ家のリカルディ宮殿の中にある礼拝堂に描かれたフレスコ画です。ベノッツォ・ゴッツォーリの最も有名な作品です。(1459-1460)



通常、三賢者の中で一番若く描かれるのはカスパール。そのモデルは若きロレンツォ。当時彼は10歳位だったはずですが、ゴッツォーリは凛々しい青年に描いています。


彼はその10年後、父の死のあと20歳でメディチ家の当主となり、フィレンツェの最高の権力者として、イタリア・ルネッサンスのまさしく中心人物となって行きます。

ロレンツォ(カスパール)の後ろに続く行列の中で、こちらをジロリと凝視する人物は他でもないゴッツォーリ自身です。
ダ・ヴィンチの『三賢者』は観れなかったけれど、このフレスコ画がまた観れて大満足でした。

====
礼拝堂の壁全体図です。重いけどアップしてみます。。。
(クリックすると大きくなります)

0 件のコメント:

コメントを投稿