2009/08/27

トンボ帰り


実はちょいと、また帰国してます。

レンタカーを借りて実家福井の田舎を廻りました。福井というと曹洞宗本山「永平寺」が有名ですが、そこから30分程奥へ行った勝山という処に「平泉寺」があります。正確には「平泉寺跡」ですが、717年に泰澄大師が、その以前からあった白山神社にこのお寺を開山し、いわゆる「神仏合体」の寺院で『平泉寺白山神社』と呼ばれ、この地方に沢山ある白山信仰の中心的役割を果たしていたところです。その全盛期には何と6000人以上の僧侶がいたそうです。

山門をくぐり、静寂に包まれた壮大な参道を登りながらヒグラシ蝉の鳴声を聞くと自然に心が安らぎます。。。

「うらやまし 浮き世の北の 山桜」

松尾芭蕉もこの跡地に立ち寄ったそうです。

観光客は永平寺や東尋坊に行くのが普通なので、ここはいつ来てもひっそりとしていて落ち着きます。ちょっとした穴場です!

境内跡まで上りきるとそこは見事な苔の海が広がり、その美しさは京都の西芳寺に勝るとも劣らないです!


ひっそりと残っている「お堂」は黒沢明の映画に出てくるような趣きで、中で椿三十郎が昼寝をしてるのではと思いたくなる雰囲気です。(笑)

一時間ほど散策して下りてくるとお土産屋もなく、『○○せんべい』や『○○まんじゅう』などというものもありません。シャッターを降ろした小さな茶店があるだけでした。


この郵便ポスト、懐かしいですね~。はがきがあったら投函したくなりますね。手紙が中に落ちて「コトン!」と響く音をまた聞いてみたいものです。

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