2013/01/09

プンティラ旦那と下男マッティ

(photo : Agathe Poupeney, mise en sène : Guy Pierre Couleau)

ベルトルト・ブレヒトの戯曲『プンティラ旦那と下男マッティ』を観てきました。 




演出はギィ・ピエール・クロー氏。この作品は1940年にブレヒトがナチス政権から亡命中のフィンランドで書きあげられました。 プンティラは泥酔したときは優しく情けある主人なのだが、酔いが覚めると使用人たちを冷酷に扱うという二重の人格。 対する下男マッティは現実を見極める人物で主人プンティラの「操り」には引っかからない。
この家の日常の中で描かれるのはミニチュアの階級闘争のようです。1949年に東ベルリンに戻ったブレヒトは「ベルリナー・アンサンブル劇団」を結成するのですが、劇団の最初の公演がこの『プンティラ旦那と下男マッティ』です。彼の演劇論のマニフェスト的作品なのでしょう。


プロローグではドイツ語でちょっと戸惑いましたが、役者さんたちはドイツに隣するアルザス地方の街コルマールで活動しおり、中には完全にバイリンガルの役者さんもいました。

休憩なしで、あっという間の3時間半。
でもかなり腰にきつかった〜。




0 件のコメント:

コメントを投稿