2012/08/08

世界最速の男 / ロンドン・オリンピック(2)




陸上100m競争の決勝すごかったですね。 何といっても2位、3位、4位が9.75秒、9.79秒、9.80秒と驚異的な数字なのにもかかわらず。ウサイン・ボルトが大差でゴール。やはり陸上100m走は何処の国が勝つかというよりも、一人の人間の可能性を見る事に興奮をおぼえますね。。。


東京オリンピックでの100m走に優勝したボブ・ヘイズ。人類ではじめて10秒の壁を破ったと言われている選手ですが、あの頃は手動のストップウォッチから電動時計に変わる時期で100分の1の単位はなく四捨五入だったそうです。手動では審判全員のストップ・ウォッチが10秒を切っていたそうですが、電動時計は10秒フラットでした。
決勝ではシード制度がまだなかった時期で、彼は抽選でひいた第一コースは、ちょうどその前に長距離選手たちが走ったあとでデコボコのレーン。そして何といっても「タータントラック」ではなく「土のトラック」。もしタータントラックだったら勿論10秒を切り驚異的な記録だったであろうと言われています。


そしてアマチュア時代のオリンピックはプロの陸上選手などいなかった時代で、ヘイズは大学時代はアメフトの選手でしたが、ジェシー・オーエンに憧れて東京オリンピックへの出場権を獲得しました。


次のメキシコ・オリンピックからタータントラックになるのですが、それまでの4年間の生計を立てなければならなかった21歳の彼は、東京オリンピックの後すぐにアメフトのプロに転向しました。。。

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