2010/02/02

ベリーニとクレープ

この絵はジョヴァンニ・ベリーニの作品(1459年頃)で、去年の夏に行ったヴェニスのクェリーニ・スタンパリア財団の美術館にあります。小さい作品だけどベリーニの最も重要な代表作のひとつです。この時は運良く美術館では『ビエンナーレ』の一環である現代作家の展覧会があり「撮影許可」だったので、額もガラスもない状態でイーゼルに置かれた絵を目の前で手に取るように見れて感激しました。

生誕して40日たったイエスを聖母マリアがエルサレム寺院の僧侶に見せに来た場面を描いてます。この頃は結構流行っていたテーマでした。この日を祝って『シャンドルゥール/CHANDELEUR』(キャンドル)という『清めるための火』のお祭り行事があります。元はというと異教徒の祭りでしたが、5世紀にキリスト教の行事として吸収されました。
この日にあたる今日は、フランスやベルギー、スイスなどではクレープを食べる習慣があります。
でっ、「何でここでクレープ?」と思ってしまうのですが。。。
これは豊作を祈願して農民がその年の最初の種まきのあと余った麦で粉をひきクレープを焼いたそうで、教会がその頃訪れる疲れた巡礼者たちにクレープを食べさせたところから始まったとか。。。

ってことで今日のおやつには、もちろんクレープを食べます。
大好きなのは Banane et sucre !



4 件のコメント:

  1. なえうほど、これでクレープなのですね!!
    私は毎日食べてもいいくらい大好きなのですが
    ボリュームあるものだとイチゴ&生クリームの組み合わせが好きで
    しっかりカロリーを気にしてしまいます・・・
    ガラスもなく撮影許可とはなんとも嬉しいですね。
    海外の美術館で模写する人が沢山いて
    とてもびっくりした記憶があります。
    日本の美術館や博物館ももうちょっと何か新しいことをしてくれると
    色々興味を持つ人が増えると思うのですが・・・
    なかなかそうもいかない事情があるのでしょうね~・・・

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  2. >>mamiko さんへ。
    僕もクレープは大好きです!街角のカフェの一角で売ってるのを
    おやつによく買います。こだわるのは粉が美味しくやけてれば
    砂糖だけでも十分なのですが、最近はなかなか美味しい所
    見つからないですね〜。

    そう、ルーブル美術館も週末以外は午前中は模写できますね。
    あと子供や学生たちがスケッチブックもって床に座り込んでる
    光景によく出くわします。いいですよね。。。

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  3. 宗教画は、特に「好き」ではなくとも目を離せないものがいくつもあります。
    これもまた、目が離せない種類の絵ですね。
    これ、撮影OKなんですか~!
    日本では考えられないですね!!

    クレープの日、いいなあ。
    私も大好きです!
    でも日本だと必ず生クリームどっさりなんですよね。
    1個食べ終わると気分悪くなっちゃう(でもまた食べるんですが(笑))
    あれが嫌いです。
    ○○ et sucreというメニューが、こっちにもほしい!

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  4. >>Joe さんへ。
    この絵、登場人物の表情がとても手に取るようにわかります。
    上半身だけのフレーミングが超近代的でかなり斬新だと思います。
    写真は撮れる所とそうでないところ半々ぐらいかな。

    僕も生クリームだめですね。
    ほんとに粉が美味しい所では、
    注文するのはバターと砂糖だけですね〜。

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