モワサックの聖ピエール修道院の入り口のレリーフ彫刻です。12世紀初頭の作品です。
朝9時にパリを出てフランスの南西にあるモワサックの街まで車を飛ばし660kmを半日かけて来ました。
無理せずに4回の休憩を取りながら走ったのですが、意外と速く進み17時半はこの前に着きました。閉館までゆっくり時間がありました。ここモワサックはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の路にあたりとても重要な修道院です。
写真でしか見た事がなかったのですが、本物は想像を遥かに上回る壮大な作品でした。
中央の柱に施された六頭の獅子の彫刻が凄いです。
その両側面にはそれぞれ聖パウロと予言者エレミアが彫られています。
エレミアの憂いのある表情と力強く叫ぶ獅子の対比が素晴らしい。。。この入り口の装飾がロマネスク芸術の最高峰の一つと言われるのも納得します。。。
中庭の回廊は1100年に完成された事がわかってるそうです。
この庭に足を踏み入れた途端にその別世界の空気を肌に感じました。まるで12世紀にタイムスリップしてしまったきになります。
沢山立ち並ぶ柱の柱頭の部分にはそれぞれ違った彫刻が施されています。
それは動物であったり。。。
アラベスクな模様だったりもします。
中でも興味深かったのはこの『サロメ』。右奥にサロメが踊り、その褒美にヘロデはサロメに好きなものを与えるというと、彼女は母親ヘロディアの命令で洗礼者ヨハネの首を要求します。食卓の上にヨハネの生首がゴロリところがっています。この話は後のルネッサンス絵画では有名なテーマで沢山描かれてます。でもこんな風に柱頭に彫られてるのはとても珍しいです。シーンも漫画みたいで思わず笑ってしまいました。
はじめまして。モアサックと聞いて思わず書き込んでおります。二年前の秋、ル・ピュイからずっとGR65歩きました。途中モアサックで二泊したのですが、ずーっと宿で休んでいたために、ここを殆ど見ていません(たぶん、目の前には行った筈ですが)。大後悔です。おそらく再訪できないので残念ですね。個人的にはコンドムが小京都みたいで気に入りました。
返信削除>>トヨ さんへ。
返信削除はじめまして。そしてコメントありがとうございます。
巡礼の路を歩かれたんですね! 凄いですね。
僕もいつかゆっくり歩いてみたいんですが、
なかなか時間がとれず、車で断片的にしか訪れることができません。
モワサックの教会はロマネスク芸術でも最高といわれてます。
ゆっくりとご覧になれなかったのは残念ですが、でもこの巡礼地を
歩いて通ったのは、素晴らしい思い出ですね。