レオナルド・ダ・ヴィンチが残した数少ない女性の肖像画の一枚です。誰かに呼ばれたかのように振り向く婦人。そして胸元の白貂(しろてん)の視線はこちらを見つめているよう。。。
そしてこの白い動物を抱く手の表情が、この上もなく繊細にで描かれています。
この絵はポーランドのクラクフにあるチャルトリスキ美術館に所蔵されてますが、レオナルドの手による女性の肖像画の数は4つといわれており、これは数少ないその一つです。
この白貂を抱く貴婦人のモデルは、レオナルドが当時ミラノで使えていたルドヴィコ・スフォルツァ公の愛人チェチリア・ガレラーニだと言われてます。1490年頃に描かれた作品で当時の彼女は17歳。
白貂は「狩人に追われたら、隠れ穴の中で真っ白い毛皮を汚すよりも捕まるほうを選ぶ」とダヴィンチは手記のなかで書いており、この描かれた小動物は17歳のチェチリアの「純粋」を意味していると考える研究者もいます。
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去年の秋からロンドンで「ミラノ時代の画家ダヴィンチ」をテーマにした大展覧会が開催されていて、まだ実物を見た事がなかったこの絵も出展されていて、僕は絶対に見に行くつもりでいました。しかしこの大規模な展覧会の前宣伝が凄かったのか、あっという間に前売りチケットがネットで完売されてしまい。あとは当日券を並んで買うしかない状況になってしまい、しかも当日券は一日500枚ということで、早朝から長蛇の列で数時間待ち。。。
そして最も呆れたのは、なんと前売り券が「闇売り」されてることでした。闇券が大変な量で出回り、その値段も10〜20倍以上に跳ね上るという最悪の状態に。まるでサッカーのW杯のチケットみたいです。
フランスでも入場券とホテルをパッケージにしてに売ろうとしていた旅行会社はまったくあてが外れてしまいました。
最近は『ブロックバスター』といわれる最初から商品化された展覧会が各地で見かけるようになりましたが、このダ・ヴィンチ展は最悪な結果になってしまったようです。ネット販売優先で興行的には成功だったのでしょうが、チケットを買えず悔しい思いをした人が殆どです。
というわけで、結局ロンドン行きは諦めざるを得ませんでした。そして展覧会は先週終わりました。。。
確か10年位前に日本に来てたようだけど、やはりポーランドのクラクフまで見に行かなきゃだめですね。。。
この女性が片方の口角をきゅっと引き締めているのが、
返信削除私がこの絵でつい見入ってしまうポイントです。
絵的にはアンバランスなんだけど、
かわいらしい女性がしがちな仕草だなあ、と思って。
こうして見ると、手もきれいですね~!
首や肩がむっちりしているのに、指が細くて長い・・・。
チケットの転売屋、許せないですね~><)
ひどい話ですね。
日本でも限定品とかその類のものには必ずいます。
なんとかしてほしいものです!
(そういえば、ジャニー○のコンサートなんかはそこが徹底しているようで、名前と席番号が一致しなければ入れないそうです。転売屋から買っても入れないんじゃ、転売できないですもんね)
まだ若いモデルの『アンバランス』ともいえる
削除あどけなさが見事に描かれてますよね。
この作品は残念ながらかなり描きたされてしまってるの
ですが、それでもダ・ヴィンチの感性が伝わってきます。
黒く塗りつぶされた背景はブルーグレーの階調だったそうで
右と左の調子が違ったようです。そうすると彼女の表情の
違いも納得しますよね。。。
そう、ネット販売のチケットは名前いれるべきです。
TGVの切符などはそうしてるのだから出来るはずですよね。。。
11月の段階で既に完売してました。
ネット上で18ユーロの切符が460ユーロになってました!
確実に当日券を手に入れるのためには朝4時からテントを張っていたそうです。
6時半ではすでに危うい状況だったそうです。
これも世界的ベストセラー『ダ・ヴィンチコード』のせいでしょうか。
バカらしい。。。の一言です。