2012/05/07

フランソワ・オランド、新大統領当選。


デジャヴュ? この瞬間、まさに何処かで見た光景です。。。
社会党のフランソワ・オランドが52%に近い票で、新大統領に選ばれました。
且つてフランソワ・ミッテランが第5共和政において初めての左党の大統領に当選したのが1981年の5月の事。


あれから31年、早いものです。。。同時にサルコジ政権が、何とも長く感じられたことか。。。

群衆の中でひらめく旗、国旗はフランスのものだけではないのが素晴らしい。。。そして偶然の戯れかのように、ミッテランが建てたバスチーユの新オペラ座の正面の大ポスターにはペリッツァ・ダ・ヴァルペドの絵の中の「農民たち」が歓喜に溢れる群衆を見守ってました。。。
そしてフラソワ・オランドの当選演説が始まるとバスチーユ広場は膨大な歓喜の渦に巻き込まれました!
22時を過ぎて広場はどんどん集まってくる人たちで身動きがとれなくなってきました。1981年のミッテラン当選の時は皆希望に満ちていたけれど、今回のオランド当選には、皆この不況時代に大変な事だと認識してるようです。。。 

現大統領であるサルコジがおおっぴらに極右翼の票を勝ち取る選挙運動をし、特に最終決戦前の2週間は目と耳を疑いたくなる彼の言動。。。とりあえず「悪夢」からは解放されました。
時計は23時をまわり、地下鉄の入り口がセキュリティーのために一時閉鎖。これからお祭りへと急ぐ人たちがぞくぞくと表れて、広場まで行くのを見送りながら、隣りのリヨン駅まであるきました。

今回の投票率は80%を超えており、そのうち若い世代のオランド支持票は、18−24才が57%で、25−34才が62%と国の平均をはるかに上回ってます。今回の選挙で「投票しない若者達」に呼びかける政府の広告がまったく無いにひとしい事を指摘されていましたが、サルコジ政権の見え見えの作為が読み取れました。しかし若い世代はごまかされなかったわけですね。
毎度のことですがフランス国民の政治の認識度には感心します。
オランドは5月15日に正式に大統領の任務につき、そして一ヶ月後は『総選挙』。今の状況だと彼を支持する議席がとれそうですが、油断禁物。毎回大統領選よりも投票率は落ちるのですが、今回は高くなる予感がします。。。



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