2010/05/13

アカシアの雨

7番線のジュッシユウ(JUSSIEU)の地下鉄を出たら、広場が満開のアカシアの花で一杯でした。普段は緑で一杯のこの広場、アカシアの木である事をすっかり忘れてました。。。
それにしても空から薄紫色の雨が降って来るような見事な咲きっぷりにちょいと感動しました。そういえば、その昔、西田佐知子が唄った昭和の名曲に『アカシアの雨がやむとき』って曲がありましたね。
そしてベンチに腰掛ける学生カップルの熱いキスシーンを横目で見て、『アカシアの雨』のメロディーを口ずさみながら、友人と待ち合わせのカフェまで歩いていきました。
パンテオン寺院のある丘を超えて、5区の市役所の裏にある静かなパリらしい名もない小さな広場で結構好きな場所です。カフェはここに面しているんですが、ここもアカシアの花で一杯でした! アカシアの木だったとは今まで気がつきませんでした。。。
(オマケ)





昭和の名曲と言われるこの歌,後に沢山の歌手がカヴァーしてますが、やはり彼女のが最高です。彼女が奏でる独特の詩情は誰も真似できない世界です。美空ひばりの物真似を沢山する人がいても、西田佐知子を真似をできる人は皆無です。オーソドックスにみえてとても難しい歌唱法だそうです。子供のころ、歌の上手な綺麗なお姉さんだな〜って見てたの憶えてます。
Youtubeのおかげで、いろんなリカヴァーが見れました。(やっぱりYoutubeは凄い!)
ー石川さゆり、坂本冬、水森かおり、水田滝子、中村美律子、島津悦子、田川寿美(殆ど知らない人たちばかり)という蒼々たる演歌歌手がこの歌をこぶしをきかせて唄っているのけれど(っていうか、そもそもこれは演歌じゃないんだけど。。。)
死んでいこうとする『私』の『虚脱感』を西田佐知子がすんなりと肩の力を抜いて歌い上げているのにたいして演歌歌手はその正反対で、何だかこの詩のエッセンスが抜けてしまっているような気がします。
アイドルだった頃の松田聖子もカヴァーしてますね。まだ若かったからか、こういう歌は無理かなって感じです。。。でも当時の西田佐知子もちょうど彼女位の歳だったんでは。。。
他にも「本格派」といわれる女性歌手がこの歌にチャレンジしているけど。なかでも高橋真梨子、山本潤子。フォーク界の歌姫だった人たちですが、音域もたらず正確さに掛けていて、やはり単なる「歌の上手い」歌手でしかないのが解ってしまいますね。。。フォークだと多少音階がずれても苦にならないし、むしろその方が味があるともいえますがど、この曲は微妙な階調なためか多少のずれも気になってしまいます。。。
そんな中で、ちあきなおみのカヴァーは彼女なりの世界観が出ていてこの曲をよく理解していると思いました。そしてもう一人驚いたのは女優の梶芽衣子のカヴァーが、なかなか良かったです。やはり女優の方が歌詞を理解することに鋭いものがあるのかもしれませんね。そして「歌手なんだ」という力んだところもないのがいいのかもしれません。
そう男性では一人、フランク永井がカヴァーしてますが、さすが「ムード歌手」の異名があるだけあって、なかなかいい感じです。

そういえば、お酒『菊正宗』のテーマソングだった「初めての街で」を西田佐知子さんが唄ってましたが、この夏日本に帰った時「ジェロ」という外国人演歌歌手がかわって唄ってましたが、この、永六輔作詞で中村八大作曲の世界とはなんか違うな~って感じがしたんですが。。。

ってなわけで今日は思いっきり『昭和』の浦島太郎でした。。。(笑)

2 件のコメント:

  1. アカシアに包まれた中で
    人目を気にせずキスしてみたい…

    日本ではムリだろうけど(笑)

    返信削除
  2. >>REI さんへ。

    そうですね〜。でも熱く恋してる時って
    二人でいることだけが大事なんでしょうね〜。

    やはり日本ではムリなんですかね。。。

    返信削除