2010/06/01

The American Friend / アメリカの友人

デニス・ホッパーが死んだ。前立腺癌だった。
彼は50年代に『理由なき反抗』や『ジャイアント』などでジェームス・ディーンと共演。
しかし69年に映画『イージー・ライダー』で突如、監督としてデビューし、保守的なハリウッド映画界に新風を巻き起こします。


その後その妥協しない性格のためと麻薬中毒の問題で、映画界から遠のくけど、79年のコッポラの『地獄の黙示録』や、86年のデヴィッド・リンチの代表作『ブルー・ベルベット』の中での強烈な演技で性格俳優として見事カムバック。
いつも独自の道を行く彼は政治的態度もハリウッドの殆どがの民主党の中、彼は共和党を主張しブッシュ親子も指示していた。しかし2008年秋、彼の生涯の作品を讃えて大回顧展がなされたフランスのテレビ番組でのインタビューで、共和党のポリシーを指示するも「ブッシュ政権の酷さにがっかりした」と答え、自分は民主党のオバマ候補に投票するといって話題になった。
真の「カリスマ的」存在だった彼は、絵画や写真でもその多彩さを発揮していた。実は1992年にニューヨークに行った時ソーホーのギャラリーで彼の作品の展覧会があり、オープニングに行ったら彼がいた。早かったので観客もすくなく友人と話す彼がいた。僕の中で『神話化』されていた人物を目の前に見て感動しました。今思うと一緒に写真を撮ってもらえばよかった。。。
『イージー・ライダー』に影響を受けたドイツの映画監督ヴェンダースは77年の作品『アメリカの友人』にそのオマージュとしてホッパー自身を出演させています。
(トップシーンの画面の奥にツイン・タワーが映ってますね。)

冥福を祈ります。




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