一昨日グランパレでの展覧会で見たボナールの『昼寝 / La sieste』、1900年の作品。
モデルはマルタで後に妻となる女性ですが、ボナールが描く女性像の殆どが彼女です。この絵は本物を見るのは初めてでしたが思った以上に大きくて驚きました。柔らかい光が肌を撫でるように包み、トップライトを浴びてつい触りたくなるその妖艶なお尻の前にしばらく釘付けになりました。(笑
モデルはマルタで後に妻となる女性ですが、ボナールが描く女性像の殆どが彼女です。この絵は本物を見るのは初めてでしたが思った以上に大きくて驚きました。柔らかい光が肌を撫でるように包み、トップライトを浴びてつい触りたくなるその妖艶なお尻の前にしばらく釘付けになりました。(笑
展覧会のテーマは『L'aventure des Steins』シュタイン家の冒険。アメリカから1903年にパリに移住してきたガートルードは兄レオと、モンパルナスに近くのアパルトマンに住み、当時の前衛運動のフォーヴィスムのマチスや、キュビスムを造り出しつつあるピカソと親交を深めます。
『La Femme au chapeau』帽子をかぶる女、マチスの1905年の作品。この年の「秋のサロン(官展)」に出展して大スキャンダルとなった作品で、フォーヴ「野獣」の名前を付けられます。
同じくマチスの『ブルーのヌード』。1906年の作品で先のボナールのヌードから数年しか経っていませんが、マチスの作品の大胆さに驚かされます。ボナールの絵が前世紀のものに見えてきます。。。
ピカソの『ガートルードの肖像』、これも1906年に描かれたものですが、このために彼女は100回近くポーズをとったそうです。翌年ピカソは大作『アヴィニヨンの娘たち』を完成させるのですが、まさしくスタイン兄妹は絵画革命の渦のど真ん中にいたわけですね。。。
セザンヌの素晴らしい『セザンヌ夫人の肖像』もありました。1878年の作品で、先のピカソよりも30年近く前に描かれたものですが既に新しい絵画が生まれつつあるのが解ります。スタインコレクションの最初の一枚だそうです。
セザンヌ、ピカソ、マチスという20世紀美術の巨匠たちの歴史的作品、今では世界中の最も重要な美術館のコレクションとなっているこれらの作品が、彼らのアパルトマンに掛かっていたのかと思うと驚嘆します。つくづくスタインの先見の眼に感心します。
この展覧会には最も人の多い時間に行ったんで、ちょっと大変でしたが、終わるまえにもう一度空いてる時間をめざして行ってみようと思ってます。
0 件のコメント:
コメントを投稿