ピサネロの後継として、ルドヴィコ3世はアンドレア・マンテーニャを宮廷画家として招き入れます。
マンテーニャは1465年から9年間の日時を駆けて、彼の最も重要な作品でもある『婚礼の間』Camera degli Sposiの壁画を制作します。今回の旅の最大目的はこの部屋を再び訪れることでした。。。
この部屋はルドヴィコ3世が特別な機会にのみプライベートで客人たちを入れた所だったそうです。朝一番に入館したのでほんの数人しか観客がおらず快適でした。
大きさは25平米の正方形な部屋で、北側壁には家族に囲まれたルドヴィコ候の元にメッサンジャーが手紙を届けに来たところが描かれていてます。
西側の壁には『出会い』dell'incontroを描いてます。
右のパネルではルドヴィコ候が、ゴンザーガ家から初めて枢機卿となった次男フランチェスコと、後を継ぐ長男フェデリコ(右端)との出会いを描いたものと言われてます。
そして中央の扉の上にはマンテーニャが「ルドヴィコ候と妻バルバラに捧げる」と書かれたパネルを持つプッティが描かれています。広げられた幕が右側の柱に垂れている様子が見事です。。。
そして、おもむろに首を上げて天井を見上げると。。。
天井の円形窓『オクルス』から空が見えて天使や人、孔雀がこちらを見つめています。
朝一番で、監視のおばさん達が入り口で皆あつまってコーヒー飲みながら仕事前のおしゃべり中でした。本当は写真は禁止なのですが、小さなニコンJ1をお腹の前に出してめくら撮り。でも天井からちゃんと監視されてました。。。(汗
ここに来るのは二度目なんですが、6、7年前に来た時は夏で大変な観光客で賑わい、その時は部屋にも人数制限があって数分だけしか入れませんでしたが、今回はホントに自由にゆっくりできてよかったです。。。
本物をじっくり見てあらためて感じたのですが、この『婚礼の間』は紛れもなくルネッサンス史上もっとも重要な作品と言われるのも納得しました。完成したのは先の天使達が持つパネルには1474年と記されていますが、この頃はまだレオナルド・ダ・ヴィンチは師匠ヴェロッキオの工房で修行していた時ですね。。。
最近風景ばかりを楽しんでいて
返信削除美術品や、絵画などなどは楽しめていないなぁと、ふとこのエントリーをみて
思いました。
ちょこっと有名なものが日本にくると、とにかく人を見に来たのか・・・という
気分になるくらいの大混雑なのでちょこっとプチ旅して
地方の美術館などいくのもいいな、と思いました!
やはり美しい風景が最高です!
削除そしてすばらしい絵画や美術品も時にはそれに値するものがありますよね。
そう、こだわりの一点の作品を見るためとか
美味しい田舎の料理の一品を食べるために
遠くまで旅するってのいいですね。(笑
最近では混雑して数時間も並ぶ大展覧会が多くなり残念ですが、
去年の暮れのロンドンでのダヴィンチ展も最悪な状況でした。。。