2012/04/02

サンゼノ教会−2 / Verona (4)


川で釣りをする聖人ゼノを描いたレリーフです。(真暗なところだったんで手ぶれゴメンなさい)
水の中にいる魚の表現が繊細で、いつも感心してしまいます。この作品から来たのでしょう、聖ゼノは釣り人の守護聖人でもあるんです。


サンゼノ教会でもう一つある有名な作品は、正門にあるこのブロンズのレリーフの大扉です。
11世紀から12世紀にかけて造られたものですが、左右に分けて新旧訳聖書の物語が描かれていて、
ふたつ合わせると壮大なファッサードになります。
面白いのはこのサロメの場面です。左端は洗礼者ヨハネの首を切断するシーンで、ヨハネの首を持ち運ぶサロメが、次の場面でヘロデ王の食卓にヨハネの頭を捧げています。そして右端にまた首を抱えて出て行くサロメがいますね。
とても残酷でスリリングな場面を、滑稽に思える程漫画的に表現しているのに興味をもたれます。

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