昨夜エジプトのオスニ・ムバラック大統領が退陣し、30年に渡る独裁政治から民衆は解放された。3週間に渡る群衆の街頭抗議デモの結果だ。
ジディブジドで焼身自殺をして死んだ若者モハメッド・ブウアジジの小さな叫びは『チュニジア革命』をよびお越したあと、その波はすぐさま国境を越えてアラブ世界に広まって行きました。photo : weltonline,
『チュニジア』と『エジプト』はアラブ諸国の中で唯一デモクラシーの国であると言いいながら、西洋諸国はイスラム教の過激化する傾向のある中でレジスタンスであるなどと、真しやかな理由でベン・ナリやムバラックの政治に眼をつぶっていた。。。その本当の理由は軍事輸出などで莫大な金が動いていた事でした。
photo : AlWatanDaily
そんな世界の寛容的な態度に彼らはどんどん富を増やしていった。ムバラックの個人資産は150億ユーロ、夫人が10億ユーロ、上の息子が120億ユーロ、下の息子が60億ユーロ。 家族一族の系列を合計すると600億ユーロになるとか。。。ちなみにビル・ゲートが410億、夏から話題になってるロレアルの株主ベタンクールは150億だからその富の巨大さがわかります。
そしてエジプト人の月収入の平均が50ユーロ。多くの人は日給1ユーロだとか。
アメリカ合衆国はほぼリアルタイムでムバラック大統領の退陣劇に参加していたのは明らかでしたが、オバマ大統領の演説の影響が大きいようなイリュージョンがありましたが、でも根底には血を流した名もないこの群衆の力があってこそです。
今日土曜日にはアルジェリアでも大々的デモ行進があり、ヨルダンやイエメンでも「反抗の声」が出ているとか、いないとか。。。
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