ロバートの手帳。。。

『トラベラーズノート』をやっと手に入れることができました。京都の大きなデパートや本屋さんなどで捜しても見つけられなかったのですが、東京のお店『TRAVELER'S FACTORY』で見つけました。Mさんのブログの記事のおかげで正確な位置がわかり迷わず行けました。写真でしか見た事がなかったので実際はどうかな～って思ってたのですが、手にした実物は期待した通りとてもいい感じ。。。

その昔、中学か高校の頃『誰がために鐘はなる』という映画を観たのですが、主役は無声映画時代からの大スターであるゲリー・クーパー（ロバート）と『カサブランカ』で一躍スターの仲間入りした若きイングリット・バーグマン（マリア）。原作はヘミングウェイがスペイン戦争での著者自身の体験をもとに書いた同名の小説ですが、当時の僕は戦争映画の内容もよく解らず見ていたのですが、それでも鮮明に憶えている場面があります。それは、ほんの一瞬なんですが、ロバートが手帳に書き込むシーンで、その古びた茶色の革の手帳がとても素晴らしく、その映像がずうっと頭の中に残ってました。そしてあの頃からいつかあんなのが欲しいなあと思ってました。。。

唯、ヘミングウェイといえば『Moleskine』の手帳を使っていたというのが定番ですが、でも今世界中に出廻っているモレスキンの手帳はあの映画の中に出てくる手帳のイメージとは随分と違います。あの映画にはヘミングウェイ自身が配役などにもかなり口を出した事は有名で、中でも「手帳」のような小説家にとって重要な小道具は必ず彼自身が吟味したはずです。となると今のモレスキンは昔の物とは違うものなのかも。。。第一にヘミングウェイは本当にモレスキンを使っていたのだろうか。。。

な〜んてどうでもいい事を考えていたりしてたのですが、でもこの『トラベラーズノート』は何となくあの時の手帳に似てるような気がするんです。実際に今あの映画を観るとまったく違うかもしれないけれど、何処となく懐かしさを感じる手帳です。。。

店員さんが入れ替わり立ち替わり親切に説明してくれました。リフィルを複数挟むいろんな裏技も教えてくれました。皆さんこのノートが好きでたまらないって感じが伝わってきました。
パスポート・サイズとスタンダード・サイズどちらにしようか迷った結果、両方買っちゃいました。まぁまたすぐ東京に来れるわけでもないので。。。

ただ問題はリファイルがパリで手に入るかどうかですが、店員さんが言うには実はパリでも売ってる店が一軒あるとの事で、わざわざ住所と地図をプリントしてくれました。『Merci』という最近できたカフェでバスチーユ広場から遠くないところにあるので今度行って見ようと思います。でもパリでは輸入品になるのだから結構な値段になってるんだろうなぁ。。。自分で紙を買ってきて創る方がいいかもですね。まぁ、それもまた楽しいかな。。。