ピエロ・デラ・フランチェスカ『聖会話』。宙にぶらさがる鴨の卵が印象的です。
そのすぐ隣にはラファエロの『マリアの婚礼』。。。
そして7メートル以上の幅のある大作、ベリーニ兄弟による『聖マルコの予言』。アレキサンドリアの地を想像して描かれたですが空想的な正面の円形の建物が斬新です。
そして中央の手前にある白い女性群像が神秘的です。何人かの女性がヴェールの向こうからこちらを見つめています。。。
カラヴァッジョの『エマオスの食卓』。暗い背景のくっきり浮かぶ人物や白いテーブルの存在感が素晴らしいく、大きさも丁度相まって、絵を前にしてあたかも自分もこのシーンの中の一人になったようです。
そしてこの美術館で最も有名なマンテーニャの『死せるキリスト』。美術史の教科書には必ず出てきますよね。小さな作品ですがその超望遠レンズで撮ったような『逆遠近法』を駆使してます。左の淵の聖母マリアとマドレーヌの悲しむ横顔と静かに横たわるキリストの顔がこの遠近法のおかげで目の前に飛び込んできます。そして絵の淵に乗せたキリストの踵。トロンプロイユのように額縁から足が飛び出してるかのようで、その傷口が痛々しい。。。
絵画館の出口をでたら二階の中庭の回廊にでます。絵に描いたような列柱が陽射しに浮かび上がってました。
下を見るとカノヴァのブロンズ像の後ろ姿。。。
ナポレオンにパリに呼ばれて依頼されて制作したもの、オリジナルは勿論大理石ですがこれをナポレオンは却下したそうです。何故なら『裸』だったからだそうです。
オリジナルは現在ロンドンにありますがカノヴァに注文しておいて『裸過ぎる』はないですよね。この永遠のお尻をもらったのに。。。(笑)
美術館を出たその足で駐車場に向かいながら、近くにある高級ブティック街に寄りました。持っていたのは日本のガイドブックだったので観光スポットであるこの辺はとても詳しく地図に載ってました。でも訪れる人たちはトップモデルのような女性や男性が多く、しかも超高級なブランドばかりウィンドーは目の保養になりますが、カメラぶら下げた僕はとても場違いな格好でとてもお店の中に入れる雰囲気ではなかったです。
そしてそのままリナテ空港まで。短じかかったけれど長〜い4日間でした。。。
裸過ぎる・・・(爆)
返信削除贅沢な話ですねー。
これを依頼しておいて却下とは!
と、またお尻話にくいついてしまいました^^;
このブロンズ像にどんないわれがあるのか、私はわからないんですが、手に小さなティンカーベルサイズの天使?がいるんですね。
あまり詳しくはないのですが、あまり見ないタイプのものですね。(ティンクサイズの天使)
下の記事の生皮剥ぎもびっくり。
イタリアに行ったときに、どんな小さな教会にも生々しい磔刑のキリスト像がどどーんと飾ってあってものすごく引いたのですが、磔刑像なんて生易しいんですね・・・
イタリア人すごい・・・・
解剖ブーム(?)なんていうのも冷静に考えるとすごい話ですね。科学なんでしょうけど・・・・。
>>Joe さんへ。
返信削除ね〜。贅沢なはなしですよね。
こんなお尻が欲しいものです(笑)
これは軍神マルス像の姿をとっていて、ナポレオンは『侵略』ではなく『平和』をもたらしているのだということを語ってます。だからあれは天使じゃなくておそらく勝利の女神じゃないかな。。。
やはりルネッサンス時代に解剖医学が発達し、天体の不思議を追求すると同時に人体の神秘も解読しようとしてたのだと思います。いまでいうならDNA研究のようなものかな。。。
ダ・ヴィンチのようにアーチストも解剖に立ち会うようになりました。この彫刻は聖人バルトロメオというより人体の解剖見本のような感じはさけられないです。。。