モン・ヴィエイユ・アミ

「カタカタ」というエンジンの軽快な音とともに、待ち合わせ場所に現れたのはイタリア人のユリース。彼はパリの街中ではいつもバイクで移動。彼がつい最近買い替えた新しいバイク。イタリア産のMOTO GUZZI（モト・グッツィ)。皆が振り返る程そのエンジンの音は独特です。

すでに集合していた我々は、彼のバイク囲んでなんだかんだと物色しはじめました。「イタリアの誇り」とでも言わんばかり自慢げに説明するユリス。確かに性能では素晴らしい日本のバイクが今ではヨーロッパ市場を制覇しましたが、中にはこういう個性的なバイクの愛好家がまだ結構います。

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パリのど真ん中にあるサン・ルイ島に『MON VIEL AMI/モン・ヴィエイユ・アミ』というレストランがあります。

今回は5年前に一緒に仕事した仲間とクライアント（ヴェローナで落ち合った）を囲み８人で楽しい食事会をしました。モン・ヴィエユ・アミとは「古き良き友」という意味。ここを始めたシェフ、A. ウェスターマンはストラスブールの「三ツ星レストラン」を息子にゆずり、彼は「星」を離れて手頃な値段で質のある食事を提案するという「ネオ・ビストロ・ブーム」の先駆者的な人物の一人です。

まずはフォアグラ。出てきた時「オーソドックスだな」と一瞬思ったのですが、びっくりする程美味しいものでした。っていうか今までで一番美味しかったかもしれません。フォアグラにフランボワーズとバルサミコとの組み合わせに驚きました。

次がアスパラガスにムース状のソース。このソースの下には白身の魚の刺身のようなタタキがありました。LIEU NOIR/リュウ・ノワール（鱈の一種）という魚です。グリーン・アスパラとホワイト・アスパラの交互に微妙に違う味と食感が見事でした。

そして大きな器に入って出てきたのはオマール海老。泡立ったソースの中に浮かんでるように。これまた絶品です！

ワインはまずは白で『クロズ＝エルミタージュ』。この地方の白は有名じゃないけど、文句なしでした。生産者アラン・グレイヨ氏はこの地方では最も有名な人物。

そしてやっとお肉で、ドカーンと陶器の入れ物に入ってでてきました。子牛のバラ肉とジロル(あんず茸）にグリーンピース。

とても柔らかくて口の中でと解けるような感じでした。ジロルも絶妙に合ってました。

このあたりでワインは赤に。。。ボルドーはマルゴーのセグラ。美味しいって皆で感激しながら食事をしてしばらくたったら、ますます深みのある味になり、これまた皆がうなってました！

そしてデザートはチョコレートケーキに梨のアイスクリーム。もの凄く美味しかったのですが、さすがにこの辺ではもうお腹一杯で一口だけ頂いて、殆ど残してしまいました。（勿体ない。。。）

あらかじめ予算をいって、そして日本人が多いから重いのはさけてとお願いし、シェフにおまかせしてあったのでとても信じられないくらい質のある食事でした。ワインもいれて一人100ユーロ位でした。美味しそうにみえたのか隣のお客さんたちが「その料理はメニューの何処に書いてあるんだ」と聞いてきました。星がついたら、少なくとも3倍はするでしょう。。。

最後にユリスが日本からきた主賓を乗せてサン・ルイ島を一回りしてきました。乗り物が好きな彼は夜のパリの古い街を風を切って廻れて大喜びでした。

ごちそうさまでした。そして任務終了。皆様お疲れさまでした！