近年、パリでは有名なシェフが星を捨ててビストロを開くという話をいくつか聞きます。『星の数』で判断される高級レストラン志向に背を向けて、シェフが気楽な環境で美味しい料理を手頃な値段で提供するというコンセプトです。こういう「ネオ・ビストロ」と言われるレストランが人気を集めてます。
そういうシェフの一人に、既に神話的存在になっているイヴ=シャンドゥボルド氏がいます。彼は『トゥール・ダルジャン』や『ホテル・クリヨン』を経て92年に独立しパリ14区に自分のレストランを構えます。専門家やメディアは最初はあまり評価していなかったけど、どんどん口伝えでその知名度は高くなり、この小さなレストランは半年先まで予約が詰まっていました!
そして2005年にこのサン・ジャルマンデプレの中心地にこのお店『ル・コントワール』を開きました。近年のネオ・ビストロブームの口火になった超本人です。
またアルザス地方で三ツ星のレストランを経営していたアントワーヌ・ワイセルマン氏は星を返上し、レストランを息子に譲り、2003年にパリのサン・ルイ島に『モン・ヴィエイユ・アミ』という小さなレストランを開きました。ここも毎日満席で2回転します。
彼らのようなシェフのおかげで今まで手が届かなかったような高級な料理が手頃な値段で食べれるようになりました。その代わりいつもお客さんが並んでますね~。これって単なる流行じゃないと思います。。。っていうかそうあって欲しいです。
写真はこの春先に『ル・コントワール』のテラスにて。
日差しが綺麗でした。歩道でこのような美味しい料理を食べるのって、
やはりパリならではです。。。
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