2010/09/29

ヴェネチア・ビエンナーレ建築展

ヴェニスのカステロ地区にある造船工場の跡です。12世紀頃に始まり、マルコ=ポーロが東から帰還したあとからどんどん大きくなり14世紀から15世紀にかけて世界で最も大きい造船場でした。その頃の全盛期を語る逸話といして、朝に注文した客がお昼の食事を住ませて夕方戻ってくるとガレー船(戦闘用の船)が一艘できていたそうです!
今はこの工場跡を利用してヴェネチア・ビエンナーレの一部が大々的に展示されます。


今年は『美術』ではなく『建築ビエンナーレ』の年。日本の建築家、妹島和代さんが女性では初めての総合ディレクターに選ばれて話題になりました。とても広くてなかなか全てをゆっくり見る事はできませんでしたが印象に残った作品たくさんありました。
造船場を入ると最初にある石と木の作品。スミルハン・ラディック(Smilijan Radic)というチリの建築家。
スペインの建築家、Anton Garcia-Abrilの巨大なインスタレーション。
日本の近藤哲雄氏の雲のインスタレーション。温度調整をして、ある一定の高さに霧が漂うようになっていました。
螺旋状の廊下を上に登るとサウナのように熱いです。。。
下に降りると常温で霧が薄くなってます。。。
これも日本の建築家、石上純也氏の作品です。ビニールの釣り糸で創られた作品ですが、オープニング初日に壊れてしまい残念ながらその全貌は見れませんでした。。。スタッフの人たちが集まって対策を相談してました。でも翌日の審査発表ではグランプリをとっていました! 審査員は完成品を見れたようです。。。
バーレーン王国の展示室で、これが最優秀パビリオン賞をとりました。
伊東豊雄氏のどこかの国でのプロジェクトの模型も展示されていました。
名前忘れましたがスペインの建築家だったような。。。白い壁に映る影が綺麗でした。
インタビューに答えるのは、フランス館のコミッショナー、ドミニック=ペロー氏。結局フランス館は国の政策の「提灯持ち」のような内容でサルコジ大統領の名前までも出てくるショーにちょいと驚きました。 ミッテラン大統領のもとで華々しくデビューしたペローは、右の政権になってからフランス国内ではなかなか大きい注文が取れないでいますが、この辺で少し挽回しようという気持ちがムンムンと伝わってきました。
マケドニア共和国のサインが素敵でした。小さくてもインパクトがありました。
凹凸の建築模型のようで、そうでないような作品。これも名前忘れました。。。
イタリア人のデザイナー、アンドレア=ブランジの作品ですが、故倉俣史郎氏の晩年の作品を彷佛とさせられます。。。




つづく。。。

2 件のコメント:

  1. ヴェネチアという土地で
    世界中の素晴らしい作品が見れるって
    とても羨ましいです♪

    そうそう、ヒロさんが教えてくれた
    京都での展覧会もギリギリセーフで
    観る事ができました!
    これからもいっぱい良い作品を観て
    感性を高めていきたいと思ってます♪
    ありがとうございました(^^)

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  2. >>REI さんへ。
    そうですね。ビエンナーレは100年以上になる行事です。
    毎回見にくるのが楽しみです!建築ビエンナーレは初めてでした。

    あっ、展覧会間に合いましたか。よかった!
    「芸術の秋」ですね、パリでも沢山の素敵な展覧会が始まりました。

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