パリの屋根。。。

セザンヌが描いた『パリの屋根』。１８８１年頃の作品です。セザンヌの絵は沢山みてきたつもりでしたが、この絵を見るのは初めてでした。

天気のよかった日曜日に、ルクセンブルグ公園の中にある美術館で開催されている展覧会『セザンヌとパリ』展を見ました。凄く混んでるという事を聞いたんであらかじめネットで、すいてそうな日曜の夕方の入場券を買いました。思えばはじめて展覧会チケットのネット購入です。

モンマルトルの丘にあるひっそりとした『ソル通り』。　今では大変な人数の観光客で賑わっている通りです。この作品も初めてみました！　

セザンヌといえばプロヴァンス風景の作品が有名ですが、この展覧会では彼がパリ時代に描いたものが選出されています。最初のスペースにはセザンヌの初期の作品群が並んでました。この静物画のように暗い作風が殆どでした。この絵何か不思議な感じがするのですが、よくみると時計の針がないんですよね。。。

そして印象派のピサロと付き合うようになり、彼のパレットは急に明るくなります。ピサロと一緒に印象派の最初のコレクターであるポール・ガッシェの家のあるパリ近郊のオヴェール・スュール・オワーズに足を運び親交を深めます。オルセー美術館にあるこの『首吊りの家』はオヴェールの風景です。最晩年のゴッホも沢山描いている町です。

そして最後の部屋に展示されていた、ニュヨーク近代美術館の『フォンテンブローの森』の風景です。方向性のあるタッチは完全にキュビスムの先をいってます。。。

ルクセンブルグ美術館は小さな会場ですが、８０点もの作品が飾られていました。そして初めてフランスで展示されたプライベート・コレクションの作品も数多くあり、とても見応えのある展覧会でした。

天気のよかった週末に、その締めくくりにも大満足。