2009/09/02

ゆうばり(北海道5)


帯広を後にして、次の目的地は「富良野」と「美瑛」と思ったのですがこの天気ではせっかくの景色が。。。「それでも行く価値はありますよ」と、ペンションの主人がいってくれたのですが距離的にもちょっと強行運転になるようなきがしたんで、夕張の町を見て札幌に戻る事にしました。「夕張?」と御主人は頭をかかげてましたが、ここまで来たら普通は「富良野」でしょうと言いたそうでした。(笑)


夕張の町に近づくと遠くから「カサブランカ」の映画の看板がみえてきました。そう夕張市は1981年の炭坑でのガス突出および坑内火災という悲惨な事故以来、全面廃坑になってしまいましたが、その次の産業をめざし映画フェスティバルを掲げたのですが、それも夕張市倒産とともになくなってしまいました。町に残るのは言うなればその頃の残骸なのでしょうか。


「ゆうばりキネマ街道」にはお昼なのに町には人は殆どおらず、ちょいとうら寂しい感じでした。夕張は日本で最も人口密度が低い市だそうです。このキネマ街道を散策してみたのですが、今はもう見る事もできない手描きの映画の看板があちこちに飾られていました。ひっそりとした廃墟のような町がこれらの絵のおかげで、わずかに活気づいてるようにも見えました。



名画中の名画が看板になってますね〜。「誰がために鐘は鳴る」ゲリー・クーパーとイングリット・バーグマン二大スターの共演。隣はヘップバーンの「マイフェアレディー」。昔父が北海道の炭坑で技師として働いていた頃は、仕事が終わると、何もないところでのただ一つの楽しみは映画を見に行く事だったと語っていたのを思い出しました。


小津安二郎の「東京物語」「秋刀魚の味」の看板が道路脇に。。。二本とも大好きな映画!「黒部の太陽」も学校の授業とかで皆で見に行きましたね〜。

「猿の惑星」、これもクラスで見に行った憶えがあるけど、ラストシーンには度肝をぬかされました!

あっ、やっと町の人が見えました。


アラン・ドロンとジャン・ギャバン、皮肉にも隣に衛生テレビのアンテナが。。。


そして「用心棒」に「羅生門」黒沢明監督のもとで三船敏郎がもっとも輝いていたころですね。

キネマ街道、見応えありました。夕張メロンも食べずに札幌に向かいました。

札幌に着く頃は夜になってました。夜の食事はジンギスカン鍋でもと思い本舗だと言われているお店にいったのですが満員で待つ人が並んでる状態。。。雨のなかお腹がすいていたので近くのラーメン屋さんにはいりました。一応持ってたガイドブックではベスト5に入っていたところだったんで。。。


この店のスペシャルのごま風味の味噌ラーメンを注文。予想以上にもの凄く美味しくて大満足でした。



2 件のコメント:

  1. おお!!怒涛の更新が!!
    北海道は最近札幌ばかりなので
    違う土地にも降り立ちたいと思ってます。
    夕張は、撮影の仕事でいったことがあります。
    もう7~8年も前になりますが
    炭鉱の跡地で撮影をさせていただいたのですが
    とにかく人が優しい!!
    こんなに優しくされたの初めてってくらいに心地よい
    数日を過ごさせていただきました。
    あれから色々あってみなさんどうされてるかなぁと
    訪れたい気分でいっぱいです。
    ラーメン情報いただきですっ!!(笑)

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  2. >>mamiko さんへ
    日々こまめにブログ更新するのって、なかなか難しいですね。

    夕張は一度行ってみたかったところで、強行軍だったけど行ってよかったです。『ミレニアム・マンボ』っていう中国映画のラストが雪の中のこの町のシーンでとても綺麗でした。

    ラーメンはホント美味しかったです。『宇明亭』というお店でした。

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