2009/09/15

ジュリエットとヴォンゴレ



ヴェローナ郊外での打ち合わせが早く終わり、まだ11時だったので街を散策しました。まずは大好きなカステルヴェッキオ美術館を見学。

そのあと近くにあるヴェローナで最も重要なサン・ゼノ教会まで足をのばしました。ここの正門のブロンズのレリーフ彫刻で飾られている大扉は何度見ても感激します。
そしてこの辺で小腹が空いてきて、昨晩あれだけ食べたのに。。。
昨日のレストランでお昼を食べようと思い行ってみると、14時大分過ぎていたけど快くOKしてくれて、片隅に空いたテーブルに案内してくれました。

注文したのはヴェニスでは必ず食べるヴォンゴレ・スパゲッティ。ポピュラーな品もここではちょいと高級なイメージ。自家製のパスタが繊細で味も申し分なしでした。
セコンドは馬肉の料理。馬肉って普段殆ど食べないんですが、細く糸のように切られたのが、ここのスペシャリティーということで紹介されつい頼んでみました。やはり凄く美味しかったです。濃い赤ワインが合いそうでしたが、お昼だったんでお水だけでした。
しかしこういうレストランでは最低二品は頼まないといけないかな~と思い、日本人の胃袋にはちょいときついんですが、いつも半分無理して注文していたのですが、よく見ると左隣の二人はパスタ料理一品だけだったし。右隣の常連のようなおじさんは、昨日食べたアマローネのリゾット一品だけでした。お昼だったてこともあるんだろうけど、それ見てちょいと安心しました。次回は軽く一品でも食べにこれる。。。

レストランから歩いてすぐの所にある『ジュリエットのバルコニー』です。ヴェローナで最も観光客が来る場所で、その数は半端ではなく、小さな中庭はいつも混雑してます。世界中で最も有名な恋人『ロメオとジュリエット』たちが愛をささやいた場所だということで、巡礼者は後を絶ちません。ただその信憑性を云々という以前にロメオとジュリエットは架空の人物だから、バルコニーもまったく架空のものです。それにシェークスピア自身がヴェローナに来た事もないのですから。(笑)
なのに、こんなにも沢山の人が来るのを見てると、やはりシェークスピア芸術の凄さを思い知らされます。時が経つに連れて「フィクション」と「実話」の境界線はなくなっていくものなのでしょうね。。。
なんてブツブツ考えながら飛行場へ。

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