2009/12/10

ことの終わり

昨日久しぶりに演劇を見てきました。
最近忙しすぎて疲れていたけど、ウチのすぐ近くにある小劇場からせっかく招待券をもらったので、行ってきました。あまり期待せずにいったんだけど、なかなか見応えがありました。とにかく役者さんの演技が光っていました。上演された作品は『La fin d'une liaison』(情事の終わり)。演出はアラン・モロ。舞台装飾はフランスのマリオネット(人形)演劇の第一人者で光の魔術師と言われる、ジャンピエール・レスコ。
原作はあの名画中の名画『第三の男』の原作・脚本を書いた英国人作家グレアム・グリーンの小説『The end of the affair』(1951年)。
主役モーリス(小説家)の語りではじまるんですが、彼の愛人であった人妻サラに一方的に関係を絶たれ、その理由を知りたくて探偵を雇ってまでも彼女の謎を探って行くサスペンス風の話です。この小説は何度か映画化されたけど、最近では女優ジュリアン・ムーア主演(邦題『ことの終わり』)による作品がありましたね。この映画をみて僕は彼女のファンになりました、華々しい活躍はないけれど、無冠の大女優と言われるくらいの演技派です。
G・グリーンの小説は『第三の男』でもそうであったように、映画的表現にぴったりのような気がします。映画ではスムーズに使える「回想シーン」も、舞台だと時空間を飛ぶのは中々難しいと思うんですが、ジャンピエール・レスコの光の演出効果で、それが上手く使われていて、とても新鮮でした。
パリには大小たくさんの劇場があります。昔は結構足を運んでいたのですが最近まったくご無沙汰してました。ちょっと引きこもり状態かも。いかんですね~。これを機会にもっと演劇をみなくてはと再認識。。。
(写真は、夕暮れに踊る二人。パンフレットから)
======
ジュリアン・ムーア主演の『ことの終わり』がまた見たくなりました。雨の中、レインコートをかざして歩く途中で彼女が誘うキスシーンが素晴らしかった。もう一度みてみたい! DVDを捜してみます。。。(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿