2009/12/17

クラテッロとリゾット/ アル・ポンピエリ

何故だかよく解らないけど「スノードーム」を見るといつも幼年時代のある時期を必ず思いだします。福井の田舎、大野にある小さな社宅に住んでいた頃です。居間で皆でご飯を食べてると台所で「ゴトン」って音がして、行ってみると「クリスマス・ケーキ」が置いてありました。ついさっきまでは何もなかったのに???「サンタクロース」の仕業だと教えられ、その時初めてそういう人物がいるんだと知りました。こんなガラスの球が家にその頃あったどうかも確かじゃないけど、いつもこの時の情景を思い出してしまいます。映画『市民ケーン』のオープニングのシーンにこの「スノードーム」のなかに降る雪が出てきます。ストーリは主人公の子供の頃の話が鍵になってるのですが、そのトップシーンでてくるスノードームは印象的でした。この雪が降る短い瞬間に遥か彼方の昔へ連れて行ってくれる不思議なオブジェです。


というわけで夕方の打ち合わせのあと、再びクリスマス・マーケットによって見ました。普段はこういう所へは殆どこないんですが、ヴェローナのは結構趣きがあり見るだけでも結構楽しいです。
大きな釜がある小屋がありそこではオニオン・タルトを焼いてました。ストラスブールの『フラメンキィシュ』(タルトフランベ)とはちょいと違うみたいですが皆美味しそうに食べてました。
面白そうな小屋が沢山あり、中でもブリキの小さなオモチャが並んでいたお店には結構長い間見とれてました。おそらく皆「中国製」なんだろうけど綺麗にならんでいて、なんか昔懐かしい光景ですよね。
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そのあと近くにある『アル・ポンピエリ』というテラットリアで食事しました。ここには初めてヴェローナに来た時に入った思いで深いお店で、ここでパルマの生ハムを食べて、生ハムに開眼しました(笑)。それまでも好きだったんですが、でもここで全く認識が変わりました。
お昼はアランチー二しか食べてなかったんで、注文は奮発してパルマの生ハムでも最高級の「クラテッロ・ディ・ジベッロ (culatello di Zibello)」を一皿。このハムは年間の生産量は数限られていて、パリでも見つかりますが大変な値段です。ちなみにこの一皿は20ユーロ(2500円)でした。でその味はまさに芸術品でした。
ここではお客から見える所で、手回しで使う昔ながらの機械でハムをきります。生ハムはイタリア人でも「厚切り派」と「薄切り派」がいるそうですが、僕は断然「薄切り派」です!口のなかでとろけるような感覚が何ともいえません。グラスで頼んだヴァルポリチェラにぴったりあってました。
セコンド・ピアッティはヴェローナでしか食べれないアマローネワインのリゾット。この土地のワインで炊いたリゾットというごくシンプルな料理ですがこれまた味は完全にアートです。グラス一杯のつもりだったのが、すすめられてつい二杯目ももらってしまいました。
ギャルソンにヴェローナのデザートだと言われ、「クレーマ・フリッタ」を頼みました。ドルチェは普段はまったく食べないのですが、ヴェニスやヴェローナではすんなり注文してしまう自分が不思議です。
ホロ酔いでお腹いっぱいになって外に出ると商店街は人も少なくなってひっそりしてましたが、夜の街に輝くクリスマスのショーウインドーは華やかでした。
中でも特に目に入ったのは、っていうか目がいってしまう(笑)のは、下着専門店『Intimissimi』のクリスマスディスプレーでした。
男子ものは可愛い絵が描いてあったりして面白いのですが、女性ものは普段は当然立ち止まったりしないんですが、演出とそのライティング効果でもってかなり刺激的なので見入ってしまいました。。。
ちょいと妖艶すぎるような気もするのですが。まぁ、『クリスマス特別セール』なんでしょうか、パリでもこういうのは見た事無いです。日本での下着売り場のイメージは全く浮かばないのですが、こんなんだったけ。。。と思いながらホテルまで酔っぱらいの足で帰りました。(笑)
朝早くから起きて長い一日。無事終了でした。




2 件のコメント:

  1. ケイ@研究室2009年12月18日 13:46

    生ハムは私も薄切り派です!
    写真見てるだけでもの凄く食べたくなっちゃいました。。。
    最近こっちは急に寒くなったので暖かくて美味しいスープのレシピを
    探し中です♪何かおすすめがあれば教えて下さい^^

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  2. >ケイさんへ。
    そう、やはり薄切りですよね〜。マシーンが欲しい。。。
    こっちも寒くなってきて、ホント、スープやポタージュが欲しくなりますね。
    僕はキャロット・スープとか、結構シンプルなのが好きです。

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