アレッツォから1時間足らずのところにあるサンセポルクロという小さな街にきました。祭日であちこちに国旗がでてました。
ここは画家ピエロ・デラ・フランチェスカの生まれ故郷です。サンドイッチを食べた公園には彼の記念像がたってました。
そして市立美術館にいきました。小さな美術館ですが。。。
『マドンナ・デラ・ミゼリコルディア(慈悲の聖母)』が入ってすぐの部屋にありました。沢山のタブローでできてるポリプティック(祭壇画)ですが、 30分ぐらい前に座ってみてました。。。
そして最後の方にある部屋に、ピエロの壁画『復活』がありました。はじめて本物のを見て感動しました。いままで画集でしか見た事なかったんで、最近ではパソコン画面ですし。。。
思っていたよりずうっと大きいのに驚きました。。。フレスコ画なのに僕は何故か勝手に小品だと思ってました。やはり絵は実物を見なければだめですね。。。背景の木々は左が枯れ木で右が緑が繁っています。
復活したキリストは片足を石棺の淵にあげ、その顔は威厳あるものでした。。。まったくの偶然なのですが、この日はなんと復活祭の日で、ちょいと感激です。 実はこの絵ははじめてヨーロッパに来た頃から気になっていました。念願かない嬉しかったのと同時に、実物を見に来るまで何でこんなに長く時間をかけてしまったのだろうと後悔するくらい、その迫力に圧倒されました。どのくらいこの絵の前にいたのか。
この壁画を小説家ハクスリーが『世界で最も美しい』と語っています。 彼の言う事に一理あると思いながら美術館をでました。。。
ピエロの「復活」、こういうあっさりとした色調のフレスコ画、好きです。
返信削除本当に均整のとれた、美しい絵ですね。
画集やパソコンを自宅で見るのと、
実物を木の床を静かに踏みながら見るのとでは、
絵のスケール感や質感、光や色もさることながら
絵を飾った場の空気感が違いますよね。
うーん!イタリアに行きたい!
>>Joe さんへ。
返信削除フレスコ画のその独特の色調が好きですが、
中でもピエロは別格です。
映画も最近はテレビやパソコン画面で見てしまいますが、
大スクリーンでみる醍醐味を感じられなくなってしまいましたよね。
絵画もやはり実物を見たときの感動は例えようがないです。。。
ここに来て、この絵もまず見上げて観るものだったこと
を思い知らされました。単純なことですが、一番大事な要素でしょうね。。。
素晴らしいものを見た時って
返信削除知らない間に時が止まってしまうというか、
気づいた時にはもうこんなに時間が過ぎていたんだ・・・
みたいな、不思議な感覚になりますよね。
私は絵画のことは分からないけれど、
こんな空間の中で没頭して見て見たいものです^^
キリスト・・・腹筋割れてますね!
って、見るとこ違ってますね(笑)
>>REI さんへ。
返信削除ホントに感動というものは時間とは関係のない
ところにあるようですね。。。
そう、僕も彼の腹筋に驚きました。
見るとこ違ってませんよ。人類のために犠牲になったキリストが
その人類を救う復活して王のように君臨。。。
絵画史上でもっとも力強いキリストだと思います。