2010/03/10

鉄っちゃん


鉄道愛好家の中で、写真を撮る人たちを『撮り鉄』というのだそうだ。また走る音を録音する人を『録り鉄』。乗って旅する人を『乗り鉄』。実に正確で上手く言うもんだと感心する。最近では『鉄道オタク』と言うのだと思ってたけれど、これは本人自身が「鉄オタです」と自称しては言うものの、他者がそう呼ぶものではないらしい。
このオレンジの電車はディーゼル車で『キハ車両』というのですが、正確には『キハ22系』だそうで、寒い冬の北海道の鉄道のために作られたものだそうです。


「懐かしい」と思う気持ちは何処からくるんだろうか。。。
なんてよく思う事あります。それはやっぱり、いつか何処かで見た事のあるような光景を目の前にした時に感じる事が多いいと思うんですが、網膜に映るものが脳神経の何処かに埋もれている何かを刺激するんでしょうね。
懐かしい『味』にも同じ事が言えるだろうし、『音』にしても、むかし口ずさんだ流行歌が聞こえてくると、結局はその頃のシーンを思い出し懐かしく思う。。。
この夏に北海道に行った時に、廃線にになった「広尾線」のただ一つ残された『幸福駅』。 駐車場から歩きながら近づくとこの光景が目に入ってくる。初めて来る場所なのに何故か「懐かしい」と思う気持ちにさせられます。

昔はクーラーなんて当然なかった、トコトコ走る車両の窓からは、ちょうど心地よい風が入っていた。。。
幼少時代に福井県大野の「なかつがわ」という所に住んでいて、今では廃線になった京福電車にのって二つ駅向こうにある幼稚園に通ってました。毎朝近所の子供たち3、4人だけで無人駅「なかつがわ」から乗って、先生たちが迎えてくれる終点「おおの」の駅まで通ってました。車掌さんや乗客も皆親切に助けてくれました。今では信じられない平和な時代でした。。。
あるとき幼稚園に行くつもりで、何故か僕だけ反対に行く電車に乗ってしまったことがあった。幾つか駅が過ぎても終点につかない、窓の外はいつものとは違う。。。そして通るはずのないトンネルにはいった時、急に不安になって大泣きしたのを今でもはっきり憶えている。トンネルを過ぎた次の駅で車掌さんが降ろしてくれた。次の電車を待って、そのあとまた「おおの」の幼稚園までに向かったのか、それとも「なかつがわ」の家に戻ったのか、全く憶えていない。まだ字も読めない頃だった。。。

「寅さん」の映画が好きなのは、序幕でよくこういう古い電車や駅が出て来るからかもしれない。イントロが終わった時にはもう遠い何処かに来てしまっている。
福井でのロケに使われた路線はもう廃線になっている。。。



トラックバックのための投稿でしたが失敗、トラバのやりかた解りません。
でっ、そもそもTBってなんなのだ。。。(笑)

2 件のコメント:

  1. あぁぁぁ。いいですねー。
    天井の扇風機!まさにキハと一緒♪
    糸魚川は先日盛大な引退式が行われて・・・
    もうこんなに人が集まることはないんじゃないかってくらい
    駅に人が詰め掛けたようです。
    私も法事に出かけていれば見れたかもしれなかったのですが
    残念ながら仕事でいけませんでした。
    以前記事にも書いたのですが
    いつも乗ってる東海道線の旧型の最後の運航列車に
    それを知らずに横浜から偶然乗ったことがあってその時は車掌さんが
    放送で歴史をかいつまんでですが話してくれて感動しました。
    普通電車でタバコがまだ車内で吸えた時代・・・灰皿がある座席。
    今となってはびっくりな光景だったわけですが・・・
    また数十年後にはこんな思いをする人たちがいるのかと思うと不思議ですね・・・。
    (こちらのblog会社はなんとなくTB難しそうですねw)

    返信削除
  2. >>mamiko さんへ。
    懐かしいですよね、この扇風機。ブゥ〜〜〜んッて音がして。。。
    これも『キハ』だそうです。
    どんどん昔の車両がなくなったり、廃線になったりしますね。
    でも幻の北陸新幹線が完成すれば、車社会の現代では小さなローカル線はどんどん見捨てられていくんでしょうね。。。ちょいと淋しいような気がしますね。
    鉄道ファンの人たちの気持ち、とても解ります。

    「トラバ」は何か僕のもともとの設定が間違ってるみたいです。。。(笑)

    返信削除