古い年期の入った旅行ケース。なかなか味があります。。。
ルーブル宮にある国立装飾美術館にて『ルイ・ヴィトン展』を見ました。そのつもりで来た訳ではなかったのですが、近くで人に会う約束まで少し時間があったので入ってみたのですが、想像していた以上に興味深かったです。
そういえば、或るインタビューの中で、俳優アラン・ドロンがルキノ・ヴィスコンティ監督に初めて会った時の思い出を語ってたのですが、デビューしたての頃に初めて彼の家に行った時、上流社会とは無関係なだったドロンは、リビングにあったヴィスコンティの鞄をみて「自分のイニシアルを模様にしてるのに驚いた。」でも後で知ったのは『L.V.』は「ルキノ・ヴィスコンティ」ではなく「ルイ・ヴィトン」だという事を面白可笑しく話してました。
19世紀のものですが、とてもモダンですね。。。
屋根裏の物置部屋のようにヴィトンのケースが積みかねられていてました。自分のイニシアルを大きく書いていたみたいです。それにしても当時の船旅ではこのような大きなケースを皆持ち運んでいたんですね。といっても本人が持ち歩いた訳じゃないですが。
そして、持ち運び用の折りたたみベッドもありました! これには結構感心しました! でもこういう荷物を持ってる人はちゃんとした部屋付きで旅をしてたのでしょうから、これは甲板の上で寝るためだったのでしょうか?
船旅といえば、ヴィスコンティの映画『ヴェニスに死す』の始まりのシーンで主人公がヴェニスに着くところで、このような大きなケースを幾つも持ってきていて、この映画を初めて見た時、昔の人はこんなに大掛かりで旅をしていたのだと感心したものでした。。。
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