2010/01/17

ハイチ地震

ニュースによると5日間たった今日の段階でハイチの震災で20万人の死者を数えるそうだ。WHO世界保健機関の推測では50万人になるだろうと言われている。ハイチ共和国自体がまったくのお手上げ状態、外国からの援助に頼るしかありません。
インフラの完全破損のため、送られてくる物資が被害者に届かないのが現状らしい。4日間も何も食べていない人が殆どだそうで、病院には機材や薬品が届かず絶望的だそうです。現地のNGOの医師の話では傷口の悪化からの死をさけるために今週からは切断手術がやむおえないとの事。ポルトープランス空港の管制塔が使えなくなり、急遽米軍が仕切っている中、沢山の医療器具を積んだフランスからのNGOの飛行機が着陸できず、隣国の飛行場に着陸せざるをなかった話がニュースになっていました。フランス政府側としては、最も早く救援対策に国家レベルで反応した米国に敬意を評して現地のオルガニゼーションにクレームはつけないと発表した。やはりこのような緊急事態はトップの人たちの初期の適切な判断が最も重要なのでしょうが、現場では普段でさえ極度に貧しい人民は盗みや暴動を起こしだし警察が発砲したそうだ。4日以上も飲まず食わずでは無理もない話、悲劇の中の悲劇です。


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ちょうど15年前の今日、僕は帰国して東京のホテルにいました。前日16日の夕方に着き、ひと眠りしたあと時差のため夜中の3時にはパッチリと目が覚めてしまいテレビをつけてぼんやりしていたら、途端に阪神区域での地震の情報が入り、即座にニュースでヘリコプターでの映像が入ってきました。後日知ったことですが自衛隊のヘリが出動するのに4時間以上かっかたそうだ。首相自身早いうちからテレビを見ていたそうで首相の個人的判断で国が救済出動するよう指示できたにもかかわらず、下からの報告を待ったという事。そして最も早く救援体制を準備した米軍の申し入れを断り、「人命第一」にもかかわらず、組織のトップに立つ者がその判断を組織に委ねるという最悪の状態。。。二度とああいう事態に陥ってほしくないものです。幸いボランティアの方々のイニシアチブによる救済活動が素晴らしく復旧作業に重大な役割を果たしました。


これまで被害国の上部が海外からの支援物資を操作し横領したりするのは、残念ながらよくある事でした。昨日のハイチの被害者たちの暴動も物資倉庫を狙ったとか。絶望的な状況の中、この反乱は当然だと思う。
ハイチの被害者に救援の手がスムーズに届くように願うしかありません。。。

photo AFP/Juan Barreto(リベラシヨン紙より)

2 件のコメント:

  1. おケイ@研究室2010年1月19日 13:34

    つい最近になってこのニュースを知って、とてもとても
    悲しい気分になりました。早く色んなものが復旧して、沢山の命が救われるように祈っています。。。。

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  2. >>おケイさんへ。
    あまりの惨事のため犠牲者の数字が未だに解らないそうです。
    確かに日本ではあまり一面記事になってないようですね。。。
    今日6日ぶりに大学生と女の子救出されたそうです、
    まだまだ助かる人がいるという証しですよね。祈るしかないです。

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