2010/01/19

宇宙への旅とPan American

ヨハン・シュトラウスの音楽『美しき青きドナウ』の軽快なワルツともにこのスペースシャトルが出現します。キューブリックの『2001年宇宙の旅』の始まりのシーンですが、このスペースシャトルには『PAN AMERICAN』(パン・アメリカン航空)のロゴマークが書かれてます。この小さい画像ではよく見えませんが、実際大画面で見るとこの文字がくっきりと太陽の光に表れ、映画の中で最初に映る文字だったから凄いインパクトだったのを憶えてます。「宇宙の旅はやはりPANAM(パンナム)が。。。」という錯覚に誰もがおちいりました。

確かに常に航空界のリーダーだったパンナム航空はそう信じさせるくらい世界最大の航空会社でした。そして実際この映画の頃、60年代後半には民間の宇宙飛行が計画され予約を受付けていました。しかし、そのパンナムが1991年に倒産しなくなってしまいました。湾岸戦争の年です。「あれだけの会社が。。。」と誰もが耳を疑いました。


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そう思うとJAL倒産も不思議ではないかも知れない。その負債総額2兆3221億円という天文学的数字を見ると、もうどうしようもないですよね。。。JALに関連した「天下りの団体」が200以上もあるとか、そして政治資金、闇金と大変な運営だったようですね。上部でこういう暴利をむさぼるという大変な重荷を背負いながらの運転だからいつかは破綻するのは眼に見えていたらしいですが、誰もが「まさか日航が潰れるコトは。。。」って感じでした。僕も何処か頭の片隅ではそんな風に思ってました。
一生懸命現場で働いている人たちにとっては大変で残酷でしょうが、何処かで閣僚たちが作り上げたパイプと政治家達が吸いとる甘い汁を断ち切らなければ、どうにもならないのでしょうね。
その昔、僕が渡仏するために初めて乗った飛行機がJALだったんで、ちょいと感慨深いものもあるのですが。。。


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